広くなり上質度もアップ 乗り心地だって向上
ライバルと比べて、後部座席が狭いと言われていたポロですが、こんなに広くすることができたのは、今回新しくコンパクトカー用のMQB A0プラットフォームが採用されたから。数字にこだわらず単体で見ると、街乗り+休日ロングドライブのちょうどイイ大きさです。
広くなった分? というわけではないですが、インテリアの雰囲気もずいぶんと変わりました。運転席前のメーターと横並びするように、ナビ画面を上にもってきたのがポイントで、直線基調が強調されてスッキリ感が増したのはもちろん、視線の移動量が圧倒的に少なくなりまして、ナビが見やすくなったのは好印象。そしてさすがはVWと唸らされたのが、ハザードボタンだけはこの高さレベルで独立ボタンとなっていること。使いやすさは抜群であります。
さらに驚かされたのが、ダッシュパッドが13種類も用意されているということ。ポロと言えば、質感こそ高いものの正直面白みはないインテリアでしたけど、これがカラフルになるということなんですよね。女子ウケはかなり良さそうです
女子ウケと言えば、スマートエントリ&スタートシステム(キーレスアクセス機能)が採用されたのもマル。バッグからカギを探さなくてよくなった他、シフトレバーの前に携帯電話を置くスペースが用意されておりまして、非接触充電Ciにも対応と至れり尽くせり。
走り出してもDSGの発進のギクシャク感も少なくなり、エンジンも低回転域からトルクを発揮してくれて、ストレスフリーでした。日本にまずやって来るのは直列3気筒1L TSI(1Lターボ)。95ps/175Nmを発揮するエンジンになりますが、ドイツのアウトバーンでも十分流れに乗れちゃうレベルです。
でも何より感動は足まわり。欧州のウネリ路面への対応はお見事のひと言! 凸凹路面でも足がよく動いて、軽やかにいなしてくれるし、このどんな路面でもちゃんと4輪が路面を捉えているのが伝わってくるインフォメーション性の高さは抜群です。来夏の導入をお楽しみに。
フォルクスワーゲン ポロ 1.0TSI(欧州仕様) 主要諸元
●サイズ=4053×1751×1446mm ●ホイールベース=2548mm ●エンジン=直3DOHCターボ 998cc ●最高出力=95ps/5500rpm ●最大トルク=175Nm/2000-3500rpm ●トランスミッション=7速DSG(DCT) ●最高速度=187km/h ●0→100km/h加速=10.8秒