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スパーダのフロントマスクは、近年のホンダ車のデザインテイストに。標準車のデザインに大きな変更はない。
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クリア化されたリアコンビ内インナーレンズと専用デザインの16インチアルミホイールはハイブリッドのみの装備。
今回のステップワゴンのマイナーチェンジで大きく変わったのはスパーダだ。その変化はひと目見ただけわかる。ライトユニットの形状と点灯パターンの両面でシャープさを増したフルLEDヘッドライト、これまでに以上にワイド感と厚みをもたせたフロントグリル、さらにフロント周り全体の造形を前に進もうとする突進感のあるものに変更。これまで以上の存在感が与えられている。
リア周りでは、テールゲートスポイラーの形状を新デザインに変更。これは、単に見た目を良くするだけでなく、空力性能を高める効果もあり、走りとデザインの両面でスパーダらしさを演出している。
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ハイブリッドのインパネ。形状に大きな変更はないが、ハイブリッド専用のシフトノブとメーターパネルを装備。
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ハイブリッドシステムはボンネット内と前席床下に収めることで 1405mmというクラストップクラスの車内高を確保している。
最大の注目点は、スパーダにハイブリッドを設定したこと。「SPORT HYBRID i-MMDハイブリッドシステム」を採用し、その動力フィーリングは3.5Lクラスに匹敵する。その一方で、JC08モード燃費は25.0㎞/L(WLTCモード燃費は20.0㎞/L)とクラストップレベルを実現。さらにレギュラー仕様という点も嬉しいポイントだ。

ハイブリッドシステムはオデッセイにも搭載されているもので、3.5L クラス並みのドライブフィールを実現している。
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ハイブリッドのボディには補強が加えられている。さらに、スパーダの最上級グレード “ G・EX Honda SENSING” には前後パフォーマンスダンパー(赤い部分)を標準装備。
さらに、ハイブリッド車にはハイテン材の適用範囲を拡大。ハイブリッド専用のチューニングを施した前後サスペンション、バネ下重量の軽減と剛性をアップするためにフロントアルミナックルとユニットタイプベアリングも採用するなど、ハイブリッドのパワフルな走りを支える改良が施されている。また静粛性を高めるための改良も加えられている。
安全装備面では、全グレードにホンダの先進安全装備のホンダセンシングを採用するとともに、ハイブリッドには渋滞追従機能付きACCも搭載。デビュー時から好評だった使い勝手とパッケージングはそのままに、走行性能&安全性能が大幅に向上しているのだ。
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設定速度内での追従走行から停車まで対応。再発進時はスイッチかアクセル操作で追従走行を再開できる渋滞追従機能。

歩行者事故低減ステアリングは、走行中に車線を逸脱し路側帯側の歩行者と衝突する可能性がある場合に音と表示で警告。ステアリングを制御して回避の支援を行う。
ステップワゴン スパーダ HYBRID G・EX Honda SENSING 主要諸元
●全長×全幅×全高:4760×1695×1840mm
●ホイールベース:2860mm
●車両重量:1820kg
●パワーユニット:直4 DOHC・1993cc + モーター
●エンジン最高出力:107kW (145ps) /6200rpm
●エンジン最大トルク:175Nm (17.8kgm) / 4000rpm
●モーター最高出力:135kW (184ps) / 5000-6000rpm
●モーター最大トルク:315Nm (32.1kgm) / 0-2000rpm
●トランスミッション:無段変速機
●駆動方式:前輪駆動
●JC08モード燃費:25.0㎞/L(WLTCモード燃費:20.0㎞/L)
●タイヤ:205/60R16
●希望小売価格:355万9680円(消費税込み)