デビューは2013年。時代を先取りしたプラグインハイブリッドSUV「アウトランダーPHEV」も、大規模マイナーチェンジや一部改良を経て、“完成形”と呼べるほど今は熟成されています。今回はビルシュタイン社製ショックなどを採用する最上級グレード「S Edition」に乗り、モータージャーナリストでタレントの竹岡 圭レポーターとともに、1泊2日の長距離ドライブに出かけてみました。

■文:竹岡 圭/■写真・動画:永元秀和

画像: 今回の試乗車は、三菱アウトランダーPHEV S Edition。2017年2月の一部改良時に登場した最上級グレードです。

今回の試乗車は、三菱アウトランダーPHEV S Edition。2017年2月の一部改良時に登場した最上級グレードです。

モータードライブの気持ちよさを味わいながら、いざ東北

「食欲の秋、読書の秋、行楽の秋、スポーツの秋、芸術の秋…」などなど。秋には、〇〇の秋という言葉がた〜くさんありますが、ようは季節をまるっと楽しむのが秋! と、勝手にこじつけて、〇〇の秋を満喫しにお出かけすることにしちゃいました〜。


まずは目的地! どこへお出かけするかですけれど…。秋と言えば「紅葉の秋」ということで、せっかくなら紅葉狩り。そろそろ紅葉が始まったかな? 場所によっては真っ盛りかも? と、今の季節ワクワクできる東北で、行ってみたいところ…。と言っても、た〜くさんありすぎるんですけれど、今回は温泉大好きネギ編集長オススメの、福島県会津地方の大内宿へ向かうことに決定!

となると、結構距離がありますから、どうせなら燃費のいいクルマを選びたいですよね。自然の中に遊びに行くなら、環境に優しいクルマがいいよねぇ〜というわけで、チョイスしたのはアウトランダーPHEV。急ぐ旅じゃなし、途中の充電ステーションが空いてれば、より燃費も稼げちゃうし、とはいえ充電スポットが見つからなくたってガソリンだけで走れるから、電欠の心配でドキドキすることもないし。

きちんと計画を立てて充電しながらの旅も楽しいですが、今回みたいにアウトラインしか目的地を決めていない旅の場合、きっといろんな出会いがあって、いろんなことが起こるはず。そんなワクワクをフレキシブルに楽しむためにも、アウトランダーPHEVはピッタリなんです。その気になれば、車中泊もできちゃいますからね。

高速道路ではトルクフルな走り

というわけで、出発進行〜♪ 一路東北道をひた走り〜!というのは、真っ赤なウソでして、早速高速道路のサービスエリアに吸い込まれるワタクシ(笑)。だって、最近のサービスエリア、ものすごく充実しているし、それぞれ特色もあるし、トイレもキレイだし、ついつい寄りたくなっちゃうんですよ。

もちろん狙いはソフトクリーム! なんたって「食欲の秋」ですからね。それにね、何を隠そう私、ソフトクリーム評論家になってもいいかな? と思うくらいソフトクリーム好きでして、白河インターで降りるまでに、2個食べちゃいました! だって、だって、あまりにもおいしそうだったんだも〜ん!

しかし! ここでネギ編集長の手が助手席から伸びてきました。さすがに心配になったらしく、ひとまず目的地を道の駅しもごうに設定。わかりましたよ。向かいますってば〜! でもサービスエリアで充電もできたし、どうせ渋滞してるんだから、急いだって仕方ないじゃん。ACC(アダプティブクルーズコントロール)をセットすればラクーに渋滞もこなせるし、アウトランダーPHEVお利巧さんじゃん! などと、ブツブツ言ってはみたものの、見事にスルー(笑)。きっとネギ編集長には、私のブツブツをかわす超音波センサーでも装着されているに違いない…。

秋の東北、景色を満喫しながら一般道走行

さて、気を取り直しまして、東北道・白河ICで下車、この道が開通したことによって会津への道のりがずいぶんと近くなったと言われる「甲子道路」へ。長い長い“きびたきトンネル”が有名ですが、トンネル→橋→トンネル→橋の“橋”から見える景色のキレイなことったら。さっきの渋滞でもそうでしたけど、見晴らしがイイとか、先が見えるというのはやっぱり気持ちにゆとりを持てますね。

それにね、ストップ&ゴーが多くなる一般道で、電気モーターのアシストが威力を発揮するんですよ。とくにスルスルッとモーターで発進できるあの感覚。飛び出し感がなく、重ったるい感じもなく、リニアにクルマが動いてくれるので、ストレスフリーで運転がラク。なんとなく、疲れ方も少ないんじゃないかしら。

画像: ホント、ストレスなく走れちゃうんです。今回往復で700kmくらいドライブしたんですけど、ぜんぜん疲れなかったのは、やっぱりクルマのおかげかな。

ホント、ストレスなく走れちゃうんです。今回往復で700kmくらいドライブしたんですけど、ぜんぜん疲れなかったのは、やっぱりクルマのおかげかな。

というわけで、あっという間に「道の駅しもごう」に到着! あれっ? ネギ編集長がいない? と思ったら、さっそく物産店に向かっておりました(笑)。ネギ編集長、実は地元のお野菜とか、珍しい食品とか、お買い物好きなんですよね。もちろん、私も大好きですけど。

画像: 福島県南会津郡下郷町にある「道の駅しもごう〜Ematto(エマット)〜」。エマットとは南会津の方言で「もっと!」という意味なんだそうです。栗を買いました〜。

福島県南会津郡下郷町にある「道の駅しもごう〜Ematto(エマット)〜」。エマットとは南会津の方言で「もっと!」という意味なんだそうです。栗を買いました〜。

アウトランダーPHEVならでは 100VのAC電源を使った楽しみ方

地元産のお蕎麦でお腹がいっぱいになった後は(ちなみにネギ編集長はラーメン食べてましたけどね)、近くの観音沼公園へ。

駐車場にクルマを停めて、こんな時のために持ってきた自転車を出してみたりして。本当は「スポーツの秋」にちなんで、サイクリングロードを走ったりするのも気持ちいいなぁ〜と思って持ってきたのですが、観音沼って駐車場から結構距離があるんですよね。こんな時にも使えるんじゃん! なんて我ながら感心しきり。ちなみに今回持ってきたのは、パナソニックサイクルのモーターアシスト付き自転車。アウトランダーPHEVは普通のコンセントで充電できるから、これまた便利なんですよ。

画像: 【竹岡圭】三菱アウトランダーPHEV&電動自転車 youtu.be

【竹岡圭】三菱アウトランダーPHEV&電動自転車

youtu.be

いい汗かいた後は100VのAC電源に繋いだ電気ケトルでお湯を沸かして、お茶を淹れてみたりして。三時のおやつタイムを過ぎると、急に冷え込むこの季節。温かい飲み物を外でいただけるのは、やっぱりありがたいなぁ〜。なぁんてほうっとしながら、ぼんやり景色を眺めていたら、今度はこのクルマでゆっくりキャンプに行きたいなぁ〜なんて、新たなワクワクが浮かんできたりして。そう、結局のところ私ってば、クルマでウロウロするのが大好きなんですよね〜。

というか、乗り物好きなんですよね。途中会津鉄道の線路脇道路を走っていると、そろそろ鉄道が通りそうな予感。クルマを停めて時刻表をチェックしようとした途端、運よく気動車とすれ違いまして、ついついパチリ。本日いちばんのベストショットの撮影に成功! どんな写真か気になる方は、ワタシ竹岡 圭のfacebookページかインスタグラムを見てくださいね〜。

さて、本日のラストは峠のへつり。へつりって何? とネギ編集長に聞いたら「いま漢字で書いてありました」とのこと。どんな字?と聞いてみたところ「ドルみたいな漢字です」とのお答え。ドル? $? ドルが漢字ってそりゃなんだ? と思ったのですが、たったいまドルってパソコンで打ったら「弗」という字が出てきてビックリ! そう、ネギ編集長が言ってた「へつりという$みたいな漢字」は、弗に山冠をつけた字(私のパソコンじゃ出ない…)だったんですよね。ネギ編集長なかなかやるじゃん!

ちなみに「へつり」というのは、切り立った崖、断崖、絶壁、急斜面、川岸などの険しい道のことを言う方言だそうで、塔のように崖が切り立っているところから「塔のへつり」と呼ばれているそうな…。まるで水墨画に出てきそうな、なんとなく中国の地方の景色を彷彿とさせるような景色でした。

画像: 初めて来た「塔のへつり」。へつりって、こう→「岪」書きます。いやー、来てよかったです。絶景!

初めて来た「塔のへつり」。へつりって、こう→「岪」書きます。いやー、来てよかったです。絶景!

画像: 上にも展望台があって、上から眺めてみました! 吊り橋、カメラマンもネギ編集長も怖いんだって。私はぜんぜん平気。

上にも展望台があって、上から眺めてみました! 吊り橋、カメラマンもネギ編集長も怖いんだって。私はぜんぜん平気。

さぁ! いざ温泉だ〜!

今回の試乗車
三菱 アウトランダーPHEV Sエディション

●全長×全幅×全高=4695×1800×1710mm ●ホイールベース=2670mm ●トレッド前/後=1540/1540mm ●室内長×幅×高=1900×1495×1235mm ●駆動方式=4WD モーター最高出力 前/後=82ps/82ps ●モーター最大トルク 前/後=137Nm/195Nm ●エンジン=直4DOHC・1998cc ●エンジン最高出力=118ps ●エンジン最大トルク=186Nm ●駆動用バッテリー=リチウムイオン電池 ●燃料・タンク容量=レギュラー・45L  ●タイヤサイズ=225/55R18 ●車両本体価格=478万9260円

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