都会でもアウトドアでも、愛すべき相棒になりそう!

2トーンや3トーンなど、ボディカラーのバリエーションも豊富に設定されている。
東京モーターショーに参考出品され、市販は時間の問題と思われていたクロスビー。その特長は、以下の5点にまとめられる。
<1>コンパクトでたくましいSUVスタイルを採用しながら、広い室内空間と高い走破性を両立したパッケージング
全長3.8mを切るコンパクトなサイズながら、おとな5人がしっかり乗れる居住性と積載性を実現。頭上空間や後席の足元空間を確保している。最低地上高も180mm確保し、雪道やラフロードでの高い走破性を実現している。

軽自動車のハスラーと顔つきは似ているが、全幅に余裕のある小型車らしくサイドのラインなどにボリュームを持たせている。

全長は3780mm、ホイールベースは2435mm、全高は1705mm。最低地上高は180mmあるので悪路走破性も高い。

もちろん全幅は1670mmと5ナンバー枠に収まる。車高は1.7m以上あるから、タワーパーキングの駐車は難しそう。
<2>都会でもアウトドアでも映えるこだわりのスタイリングと、日常からアクティブなシーンまで幅広く対応するラゲッジスペース
一見ハスラーを大きくしたスタイルのようだが、ハスラーより曲線基調で抑揚のあるボディは筋肉質で厚みを感じる。インパネのデザインは横基調で、エアコンルーバーやシフトパネルなどの加飾部品にはシルバー塗装とメッキを組み合わせる。
分割スライドするリアシートなど、ラゲッジスペースの容量は拡大調整が可能で、シートアレンジも多彩だ。

インパネやドアにカラーパネルを採用。6速ATはインパネシフトだがパドルシフトも備わる。スイッチ類の操作性は良い。カーナビはオプション。

視認性の高いメーターの右側には3.5インチのマルチインフォメーションディスプレイが備わる。
<3>スズキ小型車初となる後退時ブレーキサポートなど充実した安全装備
超音波センサーによる後退時ブレーキサポート、単眼カメラと赤外線レーザーレーダーを組み合わせた衝突被害軽減ブレーキ、周囲をモニターで立体的に360°確認できる3Dビュー、ライト自動消灯システムなど、安全装備は充実している。

黒のシート表皮に、車体色に対応したパイピングとカラーアクセントを採用。

リアシートは左右分割で165mm前後スライドが可能だ。
<4>4WD車には2つの走行モードと安心の機能を装備
4WDのシステムにはビスカスカップリング式を採用。パワフルでスポーティな「スポーツモード」と雪道やアイスバーンでスムーズな発進をサポートする「スノーモード」を新たに設定。ぬかるみや滑りやすい路面で発進をサポートする「グリップコントロール」、急な下り坂で車速を約7km/hで維持する「ヒルディセントコントロール」とあわせて4WD車に標準装備。

リアシートをいちばん後ろに下げたフル乗車時でも、カーゴスペースは124Lの容量がある。

リアシートバックを倒せばフラットで520Lのカーゴスペースが現れる。床下には写真の4WDで37Lのアンダーボックスが備わる。
<5>全車1.0L 直噴ターボエンジンにマイルドハイブリッドを搭載
優れた燃費性能とハイパワーを両立する1.0Lの直噴ターボエンジンに、ミッションはトルコン6速ATを採用。さらにマイルドハイブリッドを組み合わせ、2WD(FF)車でJC08モード22.0km/Lの優れた燃費性能を実現した。

1Lの直3直噴ターボ+モーター機能付き発電機のマイルドハイブリッドを採用し、ミッションは6速トルコンAT。駆動方式はFFと4WDを設定。

撮影車のタイヤは175/60R16のBSエコピア。ブラックのアルミホイールは全グレードで標準装備。
価格(税込)は、MX(2WD)の176万5800円〜MZ(4WD)の214万5960円。
いままで、ありそうでなかったクルマがクロスビー。都会でもアウトドアでも、人気を呼ぶのは間違いなさそう。2018年は、まずクロスビーに注目したい!
クロスビー ハイブリッド MZ 4WD 主要諸元
全長×全幅×全高=3760×1670×1705mm
ホイールベース=2435mm
車重=1000kg
エンジン=直3DOHCターボ+モーター・996cc
エンジン最高出力=73kW[99ps]/5500rpm
エンジン最大トルク=150Nm[15.3kgm]/1700-4000rpm
モーター最高出力=2.3kW[3.1ps]/1000rpm
モーター最大トルク=50Nm[5.1kgm]/100rpm
JC08モード燃費=20.6km/L
タイヤサイズ=175/60R16
価格=214万5960円(税込)