新世代アーキテクチャーを採用。世界で最も静粛なクルマ
「雨が降っても美しい」と呼ばれる新型ファントムのデザインだが、雪の中ではもっと美しく見えるようだ。
8年の歳月をかけて開発された新型ファントムは、オールアルミニウム製スペースフレームの新しいアーキテクチャー(メーカーによってはプラットフォームと呼ぶが)「アーキテクチャー・オブ・ラグジュアリー」を採用した最初のロールス・ロイス車となる。このアーキテクチャーは、今後、開発中のSUV「カリナン」をはじめ、すべてのロールス・ロイス車に採用される。
このアーキテクチャーは、先代のファントムに採用したアーキテクチャーより約30%も剛性が高く、より高度な技術力で、新たなレベルの「マジック・カーペット・ライド(魔法のじゅうたんのような乗り心地)」を実現した。
また4WS(四輪操舵システム)の採用により、都会での走りやすさを増幅している。
![画像: これは雪が降る前に撮影されたオフィシャル画像。グレードはエクステンデッド・ホイールベース。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2018/01/22/9fd61be3ff60ca52e3c4737ec3499107e01cd1dd_xlarge.jpg)
これは雪が降る前に撮影されたオフィシャル画像。グレードはエクステンデッド・ホイールベース。
130kgもの防音材(それでも車重は先代とほぼ変わらない)や高性能の吸音材、コンチネンタルと開発した防音タイヤなどにより、新型ファントムは世界で最も静粛なクルマとなった。
![画像: シームレスなルーフラインが美しいサイドビュー。写真はホイールベース3550mmのファントム。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2018/01/22/5b3c543d128ba89f91fb5b21996fc79dcdcb2aa5_xlarge.jpg)
シームレスなルーフラインが美しいサイドビュー。写真はホイールベース3550mmのファントム。
パワートレーンは、571psと900Nmを発生する6.75LのV12ツインターボに8速ATを組み合わせ、後輪を駆動する。
最高速はリミッターの作動する250km/h、0-100km/h加速は5.3秒(LWB版は5.4秒)を誇る。
![画像: 比較的小ぶりなリアコンビランプのデザインは、最近のロールス・ロイス車のアイデンティティでもある。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2018/01/22/b29294f25a498278c8a75bc583d7c700aec37c5e_xlarge.jpg)
比較的小ぶりなリアコンビランプのデザインは、最近のロールス・ロイス車のアイデンティティでもある。
全長5770(エクステンデッド・ホイールベースは5990)×全幅2020×全高1645mm、ホイールベースは3550(同3770)mm、車重は2700kg(同2750kg)という堂々たる体躯は、ボディと一体化され大きくなったパルテノングリルや、クロームのラインが目を引く。ヘッドライトにはレーザーも採用されている。
![画像: 「ギャラリー」と呼ばれるダッシュボードが目を引くインテリア。ハンドル位置は左右とも選べる。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2018/01/22/d070ba2c4a63693a8ad32863d718ebc70dc89650_xlarge.jpg)
「ギャラリー」と呼ばれるダッシュボードが目を引くインテリア。ハンドル位置は左右とも選べる。
インテリアでは、強化ガラスに覆われた「ギャラリー」と呼ばれるダッシュボードが特徴的。ここにはオーナーのDNAを3Dプリントで印刷された金メッキのプレートや、バラをモチーフにした手作りの陶器製の絵など、ユニークなデザインが可能だ。
![画像: オーナーの指定席であろうリアシートは、写真のセパレート2人掛けとベンチタイプ3人掛けが選べる。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2018/01/22/c49b0a32225878a4b20fb6b1d07155a33b2cb06c_xlarge.jpg)
オーナーの指定席であろうリアシートは、写真のセパレート2人掛けとベンチタイプ3人掛けが選べる。
さて気になるプライスだが、メーカー希望小売価格(税込み)は、ファントムが5460万円から、ファントム・エクステンデッド・ホイールベースが6540万円からとなっている。