アウディの4ドアクーペ「A7スポーツバック」が7年ぶりにフルモデルチェンジを果たした。フラッグシップモデルのA8とはまた異なる進化を見せている。
■文:九島辰也 ■写真:アウディAG

見た目はクールで走りはスポーティ

オーセンティックなフルサイズセダンのA8に続いてA7スポーツバックもフルモデルチェンジされた。デザインのお披露目は2017年11月のインゴルシュタット。今回南アフリカのケープタウンで国際試乗会が行われた。

特徴はやはりエクステリアデザイン。4ドアクーペとしての存在感をフルにアピールする。

画像: アウディ 新型A7 スポーツバックの試乗会は南アフリカで開催された。フロントデザインは新型A8よりもスタイリッシュなイメージ。

アウディ 新型A7 スポーツバックの試乗会は南アフリカで開催された。フロントデザインは新型A8よりもスタイリッシュなイメージ。

従来型のキープコンセプトで描かれたフォルムだが、複雑なディテールを含め手が入っているのを見逃してはならない。リアエンドの絞り込まれたラインは新型の個性で、これまで以上にマッチョな雰囲気を醸し出す。

そしてボディの骨格となるプラットフォームは新型A8同様MLB-evo。アウディの自信作は多種多様なクワトロシステムを許容する。

A8と共有という面では最新の安全装備もそう。周辺画像を常時モニターするセントラルドライバーアシストコントローラーなど便利な技術が満載だ。この辺はプレミアムクラスでは今後必須になるであろう。

画像: 大きく変わったインテリア。上部の10.1インチディスプレイはナビや音楽、下の8.6インチはエアコンを調整。MMIのロータリースイッチはない。

大きく変わったインテリア。上部の10.1インチディスプレイはナビや音楽、下の8.6インチはエアコンを調整。MMIのロータリースイッチはない。

そんな新型の試乗車は3L V6ターボを載せたA7スポーツバック55 TFSI Sトロニックであった。ここで気になる「55」の数字は、アウディが構築しはじめた、パワーの違いをカテゴライズしたもの。今後電気をソースにするモデルが増えれば排気量でクラス分けできなくなるからだ。“55”と記載されたV6は340psを発揮する。

これが実際に走らせると、かなり力強い。5m近いボディを軽々とスタートさせ、テンポ良く加速する。しかもドライブモードをダイナミックにするとより楽しくなる。車高が下がりアクセルレスポンスもクイックになるからだ。リアシートがあることを忘れさせる。

それにエアサスのセッティングが良く21インチでもピッチングは気にならないのもいい。なるほど、新型は見た目クールで走りはスポーティ。キープコンセプトでもドライブ性能は一段と高まったのは確かなようだ。

アウディA7スポーツバック 55 TFSIクワトロ(EU準拠)

■サイズ:4969×1908×1422mm ■ホイールベース:2926mm ■車両重量:1815kg ■エンジン:V6 DOHCターボ・2995cc ■エンジン最高出力:340ps/5000-6400rpm ■エンジン最大トルク:500Nm/1370-4500rpm ■駆動方式:4WD ■トランスミッション:7速DCT

This article is a sponsored article by
''.