キャッチフレーズは「天才タマゴ」
アメリカ発のミニバンブームが日本まで波及。いや世界を巻き込んでのミニバンブームが巻き起こった。そんな最中の1990年5月30日に、タマゴ型のスタイリングと画期的な7人乗りミッドシップレイアウトでデビューしたのが初代エスティマだ。
タマゴ型のスタイルをデザインしたのが、トヨタの北米デザインスタジオ「キャルティ(CALTY)」。これまでの日本車になかった斬新なスタイリングが気に入って購入した人も多かったという。
ミッドシップレイアウトは、スポーティなハンドリングと、7人の乗員が快適に過ごせる車内空間の創出を両立するために採用された。
当時の広告宣伝で「天才タマゴ」のコピーが使われたが、タマゴ型デザインとミッドシップレイアウトをアピールするために作られたもので、それほどクルマに詳しくない人への訴求効果も高かったという。
エンジンは、当初135psを発生する2438cc(2TZ-FE型)ハイメカツインカム1機種のみだったが、1994年にスーパーチャージャー付の160psバージョンが追加されている。トランスミッションは4速ATで、ウオークスルーを可能にするためにコラムシフトを採用したという。
サスペンションは、前がマクファーソンストラット、後ろがダブルウィッシュボーン。駆動方式はMRと4WDが用意されていた。
車両価格(当時。東京/税抜)
エスティマ(4WD) 324万5000円
エスティマ(4WD/ツインムーンルーフ装着車) 335万円
エスティマ(2WD) 296万5000円
エスティマ(2WD/ツインムーンルーフ装着車) 307万円
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