購入希望はWebサイトから。抽選で購入者を決定。
新型アルピーヌA110(エー・ワンテンと読む)は、1970年代に世界ラリー選手権などで活躍したA110を、現代の流儀に解釈して生まれたモデルだが、まったくの白紙から設計されている。
そのスタイルは、現代的でありながらアルピーヌらしいデザインだ。4つの独立したフルLEDヘッドランプ、ボンネットの中央に走るスパイン(脊柱)、サイドビュー、湾曲したリアウインドーなど、アルピーヌのDNAを受け継いでいる。
インテリアは、天然皮革やアルミニウム、そしてカーボンファイバーなどを用いて現代的に快適性を重視している。
コンパクトで軽量なスポーツカーとするために、プラットフォームとボディはアルミ製。サスペンション、シート、ブレーキ、そしてオーディオのスピーカーにいたるまで、徹底した軽量化が図られた。その結果、車両重量は1110kgにおさえられた。
先代A110を踏襲したスタイルだがエアロダイナミクスを考慮し、フラットなアンダーボディとリアバンパー下のディフューザーにより、空気抵抗係数はわずか0.32。無骨なリアスポイラーなどなしに、リミッターの作動する250km/hまで加速する。
先代A110の駆動方式はRRだったが、新生A110は横置きミッドシップの後輪駆動とした。
搭載されるパワーユニットは、ルノー・日産 アライアンスが開発した1.8Lの直噴直4DOHCターボ。基本的には、メガーヌR.S.に搭載されているものと同じだが、軽量ゆえパワースペックはおさえられている。
組み合わされるミッションは湿式の7速DCTのみ。
さて、日本仕様の新型アルピーヌA110、まずは世界限定1955台のプルミエール・エディションが50台限定で導入される。ちなみに、この限定車はヨーロッパ以外では日本でしか販売されない。
購入の申込みは、このページの下にあるアルピーヌ・ジャポンのウエブサイトかアルピーヌ正規販売店で受け付ける。購入申込みが販売台数を超えた場合は、抽選により購入者を決定する。
なお、今回のモデルは限定車だが、アルピーヌ・ジャポンでは2018年末には「ピュア」と「レジェンド」というグレードのカタログモデルを販売開始する予定だ。
限定車は左ハンドルのみだが、カタログモデルでは右ハンドルも設定されるようだ。
(写真:井上雅行)
アルピーヌ A110 プルミエール・エディション 主要諸元
全長×全幅×全高:4205×1800×1250mm
ホイールベース:2420mm
重量:1110kg
エンジン:直4DOHCターボ・1798cc
最高出力:185kW[252ps]/6000rpm
最大トルク:320Nm[32.6kgm]/2000rpm
ミッション:7速DCT
駆動方式:横置きMR
JC08モード燃費:14.1km/ℓ(参考値)
燃料・タンク容量:プレミアム・45ℓ
タイヤサイズ:前205/40ZR18、後235/40ZR18
価格:790万円(税込)