2代目ミニカってどんなクルマ?
ミニカは、1962年10月に初代が登場した4人乗り軽自動車。全長は3mに満たない長さながら、ノッチバックスタイルを持ち独立したトランクルームがあった。ユーザーの圧倒的な支持を得て、販売実績1969年までに70万台を超えていた。
今回紹介するのは、フルモデルチェンジした2代目ミニカ。1969年7月7日が発表/発売日だった。このモデルは初代からデザインを大幅に変更。「ミニカ'70」と呼ばれたこのモデルは、クラス初の「リアフラップ(開閉式レジャーウインドウ)」を採用。軽乗用車初の3ドアハッチバックとなった。
大空を飛翔する翼のイメージから生まれた「ウイングフローライン」で、機能的かつスポーティなイメージを前面に出した。スクエアタイプのヘッドランプや42度の角度で大きく傾斜したフロントウインドウなども、スポーティなイメージに一役買っている。
エンジンは発売当時2種類。なかでもスーパーデラックス/スポーティデラックスグレードには、28ps/3.6kgmを発生する水冷2気筒2サイクルエンジンを搭載。最高速度110km/h、0→200m加速13.8秒、最小回転半径3.8mという性能だった。
ミニカはその後、三菱を代表する軽自動車として進化を続ける。1972年には3代目、1977年に4代目、1984年に5代目、1989年に6代目、1993年に7代目、1998年に8代目・・・と順調にモデルチェンジを行っていったが、2000年以降の度重なる不祥事で、新モデルの開発がままならなくなった。この8代目ミニカはマイナーチェンジや仕様変更などで、なんと13年間も作り続けられたが、2011年にミニカ商用バンが販売終了。およそ半世紀に及ぶ「ミニカ」の歴史が終わった。
車両価格(当時。東京)
スタンダード 31万5000円
デラックス 34万5000円
スポーティデラックス 36万5000円
スーパーデラックス 38万5000円
1969年(昭和44年)には何があった?
ニュース
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