保守的に思えるトヨタだが、じつはトヨタの歴史はチャレンジの歴史でもあった。時代の先を行き過ぎたクルマから、一体どうした?と首をかしげたくなるクルマまで、トヨタのチャレンジを改めて俯瞰してみよう。まずは、セラから。(ホリデーオート2018年12月号より)

トヨタ・セラには、いまだかつてない斬新さがあった。

1987年の東京モーターショーにトヨタが出品したユニークなスタイルのコンセプトカー、AXV-II。そして1990年の3月、このモデルをほぼそのまま市販化したのがセラだ。

画像: 真夏はエアコンをフル稼働しても暑かったというオーナーは多い。

真夏はエアコンをフル稼働しても暑かったというオーナーは多い。

ベースとなったのはEP82型スターレットだが、キャビン部分をほぼガラスに、さらに国産量産車初のガルウイングドア(正確には前ヒンジのシザーズドア)を採用するなど、ベース車とは異なる最新技術が数多く盛り込まれていた。

画像: 外から丸見えになるからか、インテリアも近未来的なデザインだった。

外から丸見えになるからか、インテリアも近未来的なデザインだった。

搭載されたエンジンは1.5Lハイメカツインカムの5E-FHE型で、これはセラに搭載されてデビューを果たした。パワースペックは110psと13.5kgmで、車重は900kg前後だったから、動力性能はほどほどだった。

画像: 独特の形状のシートがエクステリアにマッチ。リアシートは狭かった。

独特の形状のシートがエクステリアにマッチ。リアシートは狭かった。

しかし何といっても、ルーフまで回りこんだウインドーにより開放感は格別で、オープンスポーツカーとは異なる新たなドライビング体験をもたらした。もっとも「外から丸見え」ゆえ、恥ずかしがり?の日本人には馴染まず、一代限りで生産を終了。総生産台数は1万7000台弱に終わってしまう。だが逆に現在も熱心なファンが存在する、やんちゃなトヨタの象徴ともいえる1台だ。(文:ホリデーオート編集部)

画像: 動力性能はそこそこだったが、思った以上にキビキビ走ってくれた。

動力性能はそこそこだったが、思った以上にキビキビ走ってくれた。

画像: 今でも熱心なファンに支えられて残存する個体が多いのもセラの特長だ。

今でも熱心なファンに支えられて残存する個体が多いのもセラの特長だ。

セラ主要諸元

●全長×全幅×全高:3860×1650×1265㎜
●ホイールベース:2300㎜
●重量:890kg(4速AT:930kg)
●エンジン型式・種類:5E-FHE・直4DOHC
●排気量:1496cc
●最高出力:110ps/6400rpm
●最大トルク:13.5kgm/5200rpm
●10モード燃費:14.6km/L
●燃料・タンク容量:レギュラー・40L
●トランスミッション:5速MT(4速AT)
●タイヤサイズ:185/60R14
●価格(当時):160万円~(4速AT:167万5000円)

画像: トヨタのやり過ぎた傑作車たちは、ホリデーオート2018年12月号にも掲載されています。

トヨタのやり過ぎた傑作車たちは、ホリデーオート2018年12月号にも掲載されています。

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