保守的に思えるトヨタだが、じつはトヨタの歴史はチャレンジの歴史でもあった。時代の先を行き過ぎたクルマから、一体どうした? と首をかしげたくなるクルマまで、トヨタのチャレンジを改めて俯瞰してみる。第8回は、ジャジャ馬コンパクトカーの「カローラII リトラ」だ。(ホリデーオート2018年12月号より)

カローラII リトラは、一代限りで終わったジャジャ馬

コンパクトカー、ターセル/コルサの第3の兄弟車として1982年に登場したモデルがカローラIIだった。おりからのボーイズレーサー・ブームに乗って順調に販売台数を伸ばしていったが、その勢いに乗って86年5月に2代目にフルモデルチェンジ。

画像: リアビューはノーマルヘッドランプのモデルと基本的に変わりはなかった。

リアビューはノーマルヘッドランプのモデルと基本的に変わりはなかった。

バリエーションは普通の3ドアと5ドアのほかに、ここで紹介している「3ドア リトラ」と呼ばれるスポーティグレードが設定された。その名のとおりリトラクタブルヘッドランプを採用し、1987年にフルモデルチェンジされたAE92スプリンター・トレノに顔つきが似ており、さながらミニ・トレノのような出で立ちだった。

画像: ブラック基調のスポーティなインテリア。本革巻きステアリングホイールのグリップは太めだ。

ブラック基調のスポーティなインテリア。本革巻きステアリングホイールのグリップは太めだ。

中でも極めつけが同年9月に登場した「GPターボ」だ。弟分のスターレットターボ(EP71)と同じ過給圧切り替え式の3E-ET型1.5Lターボエンジンを搭載。Hiモードで110ps、Lowモードでも97psと、このクラスとしてはかなりのハイパワーを発生。エンジンがシャシに勝る、かなりのジャジャ馬だったが、それを御すのが楽しかった。

画像: スターレットターボ譲りの2ステージターボエンジンを搭載。

スターレットターボ譲りの2ステージターボエンジンを搭載。

さらに88年のマイナーチェンジでは過給圧設定が変更され、最高出力がそれぞれ115ps/105psにアップしている。結局、カローラIIシリーズでガソリンエンジンのターボ車が設定されたのはこの一世代限りで、90年に発表された3代目では1.5L DOHCとなった。
(文:ホリデーオート編集部)

カローラII リトラ GPターボ(5速MT) 主要諸元

●全長×全幅×全高:3865×1625×1370㎜
●ホイールベース:2380㎜
●重量:890kg
●エンジン型式・種類:3E-TE・直4SOHCターボ
●排気量:1456cc
●最高出力:110ps/5600rpm
●最大トルク:17.2kgm/3200rpm
●10モード燃費:15.2km/L
●燃料・タンク容量:レギュラー・45L
●トランスミッション:5速MT
●タイヤサイズ:185/60R14
●価格(当時):143万9000円~

画像: トヨタのやり過ぎた傑作車たちは、ホリデーオート2018年12月号にも掲載されています。

トヨタのやり過ぎた傑作車たちは、ホリデーオート2018年12月号にも掲載されています。

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