初お披露目は2001年のロサンゼルスショー
WiLLプロジェクトの第2弾は、2001年4月にデビューしたVSだった。カローラ系のプラットフォームを採用した5ドアハッチバックで、全幅が1700mmを超えていたので3ナンバー登録となったのは、この当時のコンパクトカーとしては珍しいことだった。

エッジを効かせたスタイリング。リアウインドーの形状もユニークだった。
Viとはターゲット層もコンセプトも異なり、実用性よりもスタイリングが重視された。そのためもあったか、国内専売車であったにもかかわらず初披露は2001年1月のロサンゼルス・オートショーだった。デザインコンセプトは「ステルス戦闘機」だったという。

ステアリングホイールやATノブのデザイン、メーターの文字など、インテリアも独特のものだった。
パワーユニットには1.8L DOHCの2ZZ-GE搭載車を設定するなど、当時アメリカで流行っていた「スポコン(スポーツコンパクト)」を意識したクルマだったことは明白だ。
WiLL VSの販売はビスタ店とネッツ店が統合された2004年4月まで続けられ、WiLLシリーズの中ではもっとも長寿なモデルだった。

WiLLシリーズのクルマでは、唯一カローラ系のプラットフォームを採用していた。
WiLL VS 1.8VVTL-i 主要諸元
●全長×全幅×全高:4385×1720×1430mm
●ホイールベース:2600 mm
●重量:1190kg
●エンジン型式・種類:2ZZ-GE・直4DOHC
●排気量:1795cc
●最高出力:190ps/7600rpm
●最大トルク:18.4kgm/6800rpm
●10・15モード燃費:12.0km/L
●燃料・タンク容量:プレミアム・50L
●トランスミッション:4速AT
●タイヤサイズ:205/55R16
●価格(当時):205万円