広島カープがセ・リーグで初優勝したのが1975年。いまは常勝球団となった広島カープだが、当時は弱小。それでもミスター赤ヘル山本浩二選手や鉄人衣笠祥雄選手、エース外木場義郎投手が引っ張り、セ制覇を果たした。そんな44年前に登場したスポーティクーペが、三菱のランサー・セレステ。このクルマ、かなり人気だったそうで自動車メディア業界でも所有していた人が多かったようだ

ランサー・セレステってどんなクルマ?

ランサー・セレステは、1973年に登場した初代ランサーシリーズの追加モデルとして、2年後の1975年に登場したファストバックスタイルの2ドアクーペ。44年前の今日、2月26日に発表、発売は3月1日だった。

1971年に登場したギャランクーペFTOの実質的後継モデルで、ファストバックに大きなリアゲートをプラス、大きな荷室を持つことでスポーティな走りだけでなく、通勤/商用/ショッピング/レジャーへと多用途に使う小型車として開発された。

搭載エンジンは、当時ギャランとランサーにも搭載されていたサターン1400/1600エンジン。環境にも配慮され、触媒を使わず50年排出ガス規制をクリアしたエンジン、MCA-ⅡBを搭載した「セレステ1600MCA-CL」もラインアップしていた。

写真のモデルのように、イエローなど明るいボディ色を用意したことで、スペシャリティカーとして当時の若者に人気となった。

画像: 登場当時は丸目2灯。このスタイリッシュさが当時の若者の心をつかんだ。

登場当時は丸目2灯。このスタイリッシュさが当時の若者の心をつかんだ。

画像: 2ドアハッチバックスタイル。リアゲートを開けると広い荷室があり、リアシートを前に倒すと室内後部に豪華なカーペット張りの広いスペースが生まれる構造。

2ドアハッチバックスタイル。リアゲートを開けると広い荷室があり、リアシートを前に倒すと室内後部に豪華なカーペット張りの広いスペースが生まれる構造。

後に行われたマイナーチェンジでは、丸目2灯から角目になるなど、当時の流行に合わせてエクステリアデザインも変更されている。

1982年、コルディアの登場により、6年でランサー・セレステは生産終了となった。1代限りでその車名は消えてしまったわけだ。

車両価格(東京。当時)

ランサー・セレステ
1600MCA-GL 93万7000円
1600GL 86万7000円
1600XL 93万円
1600GSR 96万7000円
1400GL 83万3000円
1400GSL 88万9000円

1975年(昭和50年)には何があった?

ニュース

●山陽新幹線が博多駅まで開通
●ペヤングソース焼そば/カップスター/マルちゃんのきつねうどん発売
●広島カープがセ・リーグ初優勝

ヒット曲

●昭和枯れすすき さくらと一郎
●シクラメンのかほり 布施明
●港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ ダウンタウンブギウギバンド

画像: 5速MTモデル。運転席中心のワイドコックピットタイプの計器盤に見やすく配列された 6 連式メーターが美しい。

5速MTモデル。運転席中心のワイドコックピットタイプの計器盤に見やすく配列された 6 連式メーターが美しい。

画像: 「フルアジャストシステム」を採用。これはチルトハンドル/上下のチルトシート、前後のシートスライド、ランバーサポート、フルリクライニングで、快適なポジションが取れるシステム。

「フルアジャストシステム」を採用。これはチルトハンドル/上下のチルトシート、前後のシートスライド、ランバーサポート、フルリクライニングで、快適なポジションが取れるシステム。

画像: 搭載エンジン。

搭載エンジン。

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