2050年までにCO2ニュートラルを目指すフォルクスワーゲングループは、今後10年間の電気自動車生産計画を1500万台から2200万台に引き上げると発表した。

気候変動防止への責任を果たす

2015年のパリ協定で採択された気候変動防止協定のプログラムを遵守するフォルクスワーゲングループは、ヘルベルト・ディースCEO の決意のもと、2050年までにCO2ニュートラル(排出と吸収がイコール)の目標を策定している。

その目標達成の核となるのが電気自動車(EV)の生産計画だが、今回、今後10年間に発売する新型EVを50車種から70車種とすると発表した。そして、それに伴いフォルクスワーゲングループのEV用プラットフォームを採用した車両の生産台数が1500万台から2200万台になるとのことだ。

この計画の皮切りになるモデルが、年内に生産開始が予定されているアウディe-トロンとポルシェ
タイカンだ。この2モデルはすでに先行予約が2万台に達しているという。そして、それらに続くのが、フォルクスワーゲン アイディ(写真右)となる。

加速度が増すばかりのe-モビリティ化。フォルクスワーゲングループが他メーカーより先行しているようだが、今後10年間のEV生産台数が1年平均200万台になるわけだから、サプライヤーなどに多大な影響を与えることは間違いない。いかにスムーズに計画を達成するのか、注目したい。

画像: 新世代EVのフォルクスワーゲン アイディとともに、今後10年間の電気自動車生産計画を発表するフォルクスワーゲン首脳。

新世代EVのフォルクスワーゲン アイディとともに、今後10年間の電気自動車生産計画を発表するフォルクスワーゲン首脳。

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