2019年3月25日、メルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz)はAクラスに2L直4ディーゼルターボエンジンを搭載した「A200d」を追加したと発表した。価格は399万円(税込)。
エンジンからトランスミッションまで、パワートレーンは新開発づくし
「ハイ、メルセデス!」のキーワードで一躍話題となったメルセデス・ベンツのAクラスは、ブランドのエントリーモデルとは言えないほどの先進装備を搭載したコンパクトカーである。
2018年10月の発表当初から現在まで、展開するカタログモデルは1.3Lターボ(136ps/200Nm)を搭載した「A180」と「A180スタイル」の2種類だけ、人気の高さの割にグレード展開はシンプルだったのだ。
そしてフルモデルチェンジから半年近くが経過した2019年3月25日、新グレードである「A200d」を追加した。“d”とあるとおりディーゼルターボを搭載したモデルで、150ps/320Nmを発生する2L直4のOM654qエンジンは軽量・コンパクトで低振動の新開発されたアルミニウム製のものだ。
Eクラスに搭載されてすでに実績のある「OM654」をベースに、従来の排出ガス処理システムに加えて、アンモニアスリップ触媒(ASC)を備えるSCR触媒を増設。欧州の排出ガス規制、EURO6d(2020年)や、その先のステージ2RDEにも適合する高い環境性能を持つという。
さらにトランスミッションも新開発で、組み合わされる8速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)「8G-DCT」は、さまざまな状況で最適なギアを選択でき、運動パフォーマンスだけでなく、環境性能にも貢献する。
もちろん、対話型インフォテインメントシステム「MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)」も搭載する。A200dのユーザーへのデリバリー開始は2019年6月を予定し、価格は399万円(税込)。A180スタイル(369万円)より30万円高となっている。