ミゼットには左ハンドルがあった!?
ダイハツ工業 東京支社1階にあるショールームでは、創業110周年を迎えた2017年からさまざまなテーマで懐かしいモデルやモーターショーに出展されたコンセプトカーなどを展示している。
今回は「軽自動車の進化」をテーマに、1960年代に軽三輪のブームを巻き起こした「ミゼット」と、その進化版で現在販売されている軽商用車の「ハイゼットトラック」を展示中だ。
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展示されているミゼットは、何と左ハンドル仕様だった! これは1959年に北米向けに「トライモービル」という名で800台の限定生産で販売されたMPA型。これを右ハンドルにしたMP2型が日本国内向けに発売された。
全長2970×全幅1295×全高1455mm、ホイールベースは1905mm。エンジンは空冷の単気筒305ccで、トランスミッションは3速MTだった。
ミゼットは1960年には年産8万6000台を超えるピークを迎えブームを巻き起こし、海外にも輸出された。インドネシアでは「ベモ」、タイでは「サムロタクシー」として評判になった。
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ハイゼットは、東京オートサロン2019と大坂オートメッセ2019に出品された「ハイゼットトラック マルシェ」。ステレオカメラ方式の衝突回避支援システム「スマートアシストIII t」を搭載した現行モデルがベースで、「毎日を、おしゃれに、楽しく、にぎわうワークトラック」をコンセプトにカスタマイズされたモデルだ。
ベース車は全長3395×全幅1475×全高1780mm、ホイールベースは1900mm。エンジンは水冷直3DOHCの658ccで、トランスミッションは5速MTと4速ATがある。
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並んだ2台を見ると、軽トラックの約60年での進化ぶりをあらためて感じさせてくれる。またショールームでは、写真のようなクリアファイルやステッカーを手に入れられることもある。
ダイハツ 東京支社ショールームの住所は、東京都中央区日本橋本町2-2-10。東京メトロ銀座線の三越前駅より徒歩3分。開館時間は平日の9時〜18時だが、イベント開催時は休館になる場合もあるので、ご注意を。