広々3列シートとSUV、そして自動運転とモーター駆動
電気自動車ブランド「ID.」から第1弾を2020年までに、そして2025年までに10モデルの投入を予定しているフォルクスワーゲン。同ブランドのコンセプトカーを2016年から現在まで、ID.BUZZやID.Buggy、レーシングカーのID.Rなど6モデルを発表してきた。
そして2019年4月18日に一般公開をはじめた上海モーターショーで、ブランド7モデル目となる「ID. ROOMZZ」を公開した。デザインは曲線を基調にしたカタマリ感のあるSUVだ。前後のドアをスライドさせるように開け、さらにセンターピラーレスの構造は大きな開口部を実現。車内には3列のシートが用意され、2+2+2の6シーターとなっている。
搭載されるパワートレーンはもちろんモーターで、容量82kWhのバッテリーによって450km(WLTP)の航続距離を達成。急速充電システム(150kW)に接続すれば、およそ30分でバッテリー容量の80%まで充電できるという。225psを発生する2基のモーターがフロントとリアに搭載されて4輪を駆動する電動4WD(4MOTION)となる。0→100km/h加速は6.6秒、最高速は180km/h(リミッター作動)だ。
またIQ.DRIVEシステムを搭載し、「ID. Pilot」モードを起動することにより、ドライバーの操作・監視の必要のない自動運転を可能にする。0〜5まで6段階ある自動運転レベルのうち「高度運転自動化」、レベル4にあたるという。完全な自動運転モードに切り替えると、各シートを25度内側に回転させることで、ラウンジのような空間を作り出すなど、多彩なシートアレンジもできる。
I.D.ROOMZZは2021年に中国で発売予定だという。