いよいよ「令和」の時代が始まったが、「平成」の時代に誕生した記憶にとどめておきたいスポーツカーたちを、図鑑風に紹介しておこう。今回は「スイスポ」ことスイフトスポーツの2代目を中心に紹介しよう。(ホリデーオート2019年4月号より)

国産スポーツコンパクトの草分け的存在。2代目からは現行型に続くイメージを継承

「スズキ・スイフトスポーツ(ZC31S型:2005年9月発売)」

画像: 垢抜けたスタイリングの2代目「スイスポ」は、多くのクルマ好きから人気を集めた。

垢抜けたスタイリングの2代目「スイスポ」は、多くのクルマ好きから人気を集めた。

平成15年(2003年)6月に登場した初代スイフトスポーツ(HT81S型)は、エアロパーツやパフォーマンスロッド、レカロシート、アルミ鍛造ピストンを備え、115psを発生する1.5LのDOHCを搭載した、標準車とは全く性格が異なる本格的なスポーツコンパクトとして登場した。

画像: ルーフエンドにはリアスポイラーも装着。エキゾーストは左右2本出しだ。

ルーフエンドにはリアスポイラーも装着。エキゾーストは左右2本出しだ。

ここで紹介する2代目(ZC31S型)は、「リアルスポーツコンパクト」をコンセプトに開発された。スタイリングは先代から一新、ヨーロピアンテイストも感じさせる垢抜けたものとなる。

軽量・高剛性ボディに搭載されるエンジンは1.6Lの自然給気DOHCで、高強度の鍛造ピストンやアルミ製インテークマニホールドを採用。

画像: ヘッドカバーに誇らしく「SUZUKI」のロゴが入れられた1.6LのDOHCエンジン。

ヘッドカバーに誇らしく「SUZUKI」のロゴが入れられた1.6LのDOHCエンジン。

さらに欧州で鍛えられた専用チューンのサスペンション、前後とも15インチの大径ディスクブレーキの採用などで、運動性能を飛躍的に高めてファンを狂喜させた。「スイスポ」の愛称でクルマ好きに人気が広まったのは、この2代目からといえるだろう。

画像: 本革巻きステアリングなどを装備するが、インパネの基本デザインは標準車と大きく変わらない。

本革巻きステアリングなどを装備するが、インパネの基本デザインは標準車と大きく変わらない。

2011年12月には「ザ・スポーティ・フラッグシップ」をコンセプトに掲げた3代目のZC32S型が登場。スタイリングはキープコンセプトで、エンジンは最高出力136ps/最大トルク16.3kgmにアップされ、変速機は6速MTと副変速機付きCVT(パドルシフト付き7速マニュアルモード)となった。ちなみにCVTの採用は、スイフトスポーツとしては初めてのことである。

画像: 2008年12月に発売された特別仕様車「Sリミテッド」は、車体同色のボディパーツやホワイトホイール、そしてレカロシートなどを装備していた。

2008年12月に発売された特別仕様車「Sリミテッド」は、車体同色のボディパーツやホワイトホイール、そしてレカロシートなどを装備していた。

スイフトスポーツ(2005年)主要諸元

●全長×全幅×全高:3765×1690×1510mm
●ホイールベース:2390mm
●重量:1060kg
●エンジン型式・種類:M16A型・直4 DOHC
●排気量:1586cc
●最高出力:125ps/6800rpm
●最大トルク:15.1kgm/4800rpm
●トランスミッション:5速MT
●タイヤサイズ:195/50R16
●価格:156万4500円

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