魂動デザインや新世代車両構造技術などを採用
ボディバリエーションは、従来型のアクセラと同様、4ドアのセダンとファストバック(5ドアハッチバック)を設定している。いずれもマツダのデザインテーマ「魂動」を深化させた。
セダンは「凜とした伸びやかさ」がテーマで、伝統的な3ボックスのセダンボディ様式に則ったうえで、水平基調と前後の伸びやかで優雅なワンモーションの動きにより、落ち着いた大人の品格と優雅さを表現した。
ファストバックは「色気のある塊」がテーマで、キャラクターラインを廃したボディサイドを流れる「光の移ろい」による生命線の表現と、スピード感のあるルーフとりから強いCピラー造形が表現するキャビンとボディが放つ、ひとつの塊のような存在感で、見る人に独創的で刺激的なライフスタイルを予感させる。
インテリアも「引き算の美学」に基づいて、水平基調と要素を削ぎ落としたシンプルな形状により、美しさ、上質感と運転に集中できる心地良い空間という機能性を融合している。
コクピットにある操作機器や情報など、すべての要素をドライバー中心に左右対称に配置し、同時にそれらがドライバーに正対する造形とすることで、人とクルマの一体感を向上させた。
パワートレーンはセダン/ファストバック共通で、以下の4種。
●1.5L 直4直噴ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 1.5」
●2.0L 直4直噴ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.0」
●1.8L 直4直噴クリーンディーゼルターボエンジン「SKYACTIV-D 1.8」
●2.0L 新世代ガソリンエンジン「SKYACTIV-X」
SKYACTIVーXは、マツダ独自の燃焼方式「SPCCI(火花点火縮着火)」を実用化した、世界初の内燃機関だ。ガソリンエンジンならではの伸びの良さに、ディーゼルエンジンの優れた燃費・トルク・応答性といった特長を融合。さらに、マイルドハイブリッドシステムを組み合わせ、効率的なモーターアシストによって、燃費性能のさらなる向上をサポートする。
また、人間の能力を活かすためにクルマ全体で最適化したマツダ独自の新世代車両構造技術「SKYACTIV-VEHICLEーARCHETECTURE(スカイアクティブ・ビークル・アーキテクチャー)」を新開発。シートからボディ、シャシ、タイヤに至るまですべての車体構造を刷新し、安心して楽しく運転できる環境を実現した。
そのほか、人が音を感じるメカニズムに着目して開発した質の高い静粛性や各スピーカーの位置と方向を刷新したオーディオシステム「マツダ・ハーモニックアコースティックス」、ドライバーを常に見守り緊急時の回避・被害軽減を支援する進化した先進安全技術「i-アクティブセンス」、直感的な操作性と機能性をさらに向上させたコネクティビティ・システム「マツダ コネクト」などの装備により、安心・安全、そして心地良い運転体験を提供する。
車両価格(税込み)は、ハッチバックが15S(1.5Lガソリン・FF・5速MT/6速AT)の218万1000円〜X バーガンディセレクション(2.0L SKYACTIVーX・4WD・6速MT/6速AT)の362万1400円。
セダンが20S プロアクティブ(2.0Lガソリン・FF・6速AT)の247万円〜X Lパッケージ(2.0L SKYACTIVーX・4WD・6速AT)の355万1200円。
なお、2.0Lガソリン車は予約受注を開始したが販売開始は7月下旬の予定。SKYACTIVーX搭載車は7月に予約受注を開始し販売開始は10月の予定だ。
マツダ 3 ファストバック XD Lパッケージ 主要諸元
●全長×全幅×全高:4460×1795×1440mm
●ホイールベース:2725mm
●重量:1410kg
●エンジン型式・種類:S8-DPTS型・直4 DOHCディーゼルターボ
●排気量:1756cc
●最高出力:85kW<116ps>/4000rpm
●最大トルク:279Nm<27.5kgm>/1600-2600rpm
●WLTCモード燃費:19.8km/L
●トランスミッション:6速AT
●タイヤ:215/45R18
●車両価格:319万3300円(税込み)
マツダ 3 セダン 20S Lパッケージ 主要諸元
●全長×全幅×全高:4660×1795×1445mm
●ホイールベース:2725mm
●重量:1350kg
●エンジン型式・種類:PE-VPS型・直4 DOHC
●排気量:1997cc
●最高出力:115kW<156ps>/6000rpm
●最大トルク:199Nm<20.3kgm>/4000rpm
●WLTCモード燃費:15.8km/L
●トランスミッション:6速AT
●タイヤ:215/45R18
●車両価格:270万3000円(税込み)