年々進化を重ねて現行型は570psを発生。強烈な走りに磨きかけ、乗る者を虜にする
「日産 GT-R(R35型:2007年10月発売)
スカイラインの冠名を外し、2007年10月の東京モーターショーで「NISSAN GT-R」として発表されたR35型。エンジンはR34型までの直6と決別して、V6の3.8LツインターボのVR38DETT型を搭載。デビュー当初のスペックは480ps/500Nmだったが、3回の改良を重ねて、2018年モデルで570ps/633Nmを発生するまでに至った。
このパフォーマンスを引き出すのは日産独自の4WDだ。フロントにエンジンを、クラッチ/トランスミッション/トランスファーをリアに配置する独立型のトランスアクスルを採用し、これにR32型以来熟成を重ねてきたアテーサE-TSを組み合わせた。トランスミッションは6速DCTを採用し、2ペダルのイージードライブを可能とした。
とはいうものの、その強烈な加速は一度味わってしまうとやみつきになるほど。570psのハイパワーと4WDにより強烈なトラクションを発生。さらに幅広のダンロップ専用タイヤがもたらす高次元のコーナリング性能も乗る者を虜にする。
そしてこの高性能をもつスーパースポーツにしては価格が1023万円840円(ピュアエディション)と、海外のライバルに比べればリーズナブルな設定。デビューから11年を経たが、まだその魅力は色褪せていない。
GT-R ピュアエディション(現行型)主要諸元
●全長×全幅×全高:4710×1895×1370mm
●ホイールベース:2780mm
●重量:1760kg
●エンジン型式・種類:VR38DETT型・V6 DOHCツインターボ
●排気量:3799cc
●最高出力:570ps/6800rpm
●最大トルク:637Nm/3300-5800rpm
●トランスミッション:6速DCT
●タイヤサイズ:前255/40ZRF20、後285/35ZRF20
●価格:1023万840円