国内では絶滅危惧種化している4ドアセダンだが、海外に目を向けるとまだまだ健在だ。そこで、日本では販売されていないが、日本メーカーが海外向けに力を入れているセダンを何台か紹介してみたい。今回は、日産のアルティマだ。
日産 アルティマ(販売地域:北米、アジアなど)
![画像: 全長は4.9m、全幅は1.85mと、日本では立派なフルサイズセダンになる。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2019/06/24/517ba2488fa69f1da48e8981e3e6729fcb37bc17_xlarge.jpg)
全長は4.9m、全幅は1.85mと、日本では立派なフルサイズセダンになる。
1990年まで日本にも存在したFFセダンのスタンザ。その末裔が、このアルティマだ。北米では、1993年にスタンザからスタンザアルティマへ、そして翌1994年にはアルティマへと名称変更されて現在にいたる。
![画像: 低重心でワイドなスタンスと、ダイナミックになったプロポーションが特徴。リアホイールをリアエンドに近くしてオーバーハングを切り取った](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2019/06/24/5e2260b61acaa350eafc008f624de30365f86b3d_xlarge.jpg)
低重心でワイドなスタンスと、ダイナミックになったプロポーションが特徴。リアホイールをリアエンドに近くしてオーバーハングを切り取った
現行モデルはアルティマとしては6代目になり、2018年のニューヨークモーターショーでデビューした。トヨタ カムリやホンダ アコードなどをライバルとするFFミッドサイズセダンで、北米では庶民の足として愛されている。
![画像: 水平基調で軽やかなレイヤー表現を感じさせる「グライディングウィング」デザインを採用したインパネ。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2019/06/24/3f17f3277726ebe517d6e3e890c3b3370cc6192b_xlarge.jpg)
水平基調で軽やかなレイヤー表現を感じさせる「グライディングウィング」デザインを採用したインパネ。
興味深いのは、世界初の可変圧縮比を採用したVCターボエンジンだ。圧縮比を8.0から14.0まで変化させ、2.0Lターボで最高出力は251ps、最大トルクは370Nmを発生する。V6 3.5Lの自然吸気エンジンと同等のパフォーマンスながら、燃費は約3割も良いという。(文:石井昌道、ホリデーオート2019年6月号より)
![画像: 世界初の可変圧縮比を採用したVCターボエンジン。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2019/06/24/6f32ac1bff90ced873119001822f1a772a9236ec_xlarge.jpg)
世界初の可変圧縮比を採用したVCターボエンジン。