ひと際個性的なデザインと先進の技術採用で、ほかにはない価値観を提案するのが、三菱自動車のSUVテイストのクロスオーバーモデル「eKクロス」だ。とくに三菱初となる高速道路同一車線運転支援技術「MI-PILOT(マイパイロット)」に注目して試乗してみた。
画像1: 【試乗】三菱 eKクロスは運転支援システム「マイパイロット」搭載で遠出してもラク!

遊び心満載の軽クロスオーバー

最近人気の軽ハイトワゴンの中でも、SUVテイストあふれるデザインで人気なのが三菱の「eK X(以下、eKクロス)」だ。三菱自動車と日産自動車の合弁会社であるNMKVが企画・開発マネージメントを行い、日産自動車が開発し、三菱自動車の工場で製造している。三菱自動車が持つ60年の軽自動車づくりのノウハウを活かし、日産自動車の先進技術を盛り込んだ新感覚のクロスオーバーモデルである。

eKクロスとの初対面で、軽自動車とは思えない質感の高さに驚いた。試乗車はサンドイエローメタリックという鮮やかなボディカラーにホワイトソリッドのルーフというツートンカラーが結構派手だが、それだけでも乗ってみたいと思わせる魅力がある。さらにフロントは派手めの顔つきだが、写真で見るより実物はカッコイイ。遊び心満点なのはこうしたエクステリアやボディカラーにも表れている。

画像: 広々としたインテリアは質感にとことんこだわっており、使い勝手も良い。

広々としたインテリアは質感にとことんこだわっており、使い勝手も良い。

画像: 後席はスライド機能を備えるほか、左右分割可倒式のシートバックを前に倒せば広大なラゲッジスペースが出現。

後席はスライド機能を備えるほか、左右分割可倒式のシートバックを前に倒せば広大なラゲッジスペースが出現。

室内は高さが十分に余裕があるからシート座面の位置が高めでも圧迫感はないし、どの席でもアップライトな姿勢で座れるから居住空間はさらにゆとりが生まれる。

運転席に座っていざ出発。ドライバーズシートは形状が良いので楽に腰を深く掛けられ、期待以上の仕上がりだ。さらにペダル位置が最適で、これならペダルの踏み間違いも起こりにくいだろう。

そしてインテリアの質感がとても高くて好印象。エアコンのスイッチ類も最新式のタッチパネルを採用していた。インストルメントパネルは自光式で確認しやすく、「マルチインフォメーションディスプレイ」には様々な情報を呼び出して見ることができる。

軽自動車にマイパイロットが装着されて楽チンドライブ!

画像: 高速道路内での同一車線運転支援をしてくれる「マイパイロット」。長距離や渋滞時の運転など疲労軽減につながる。

高速道路内での同一車線運転支援をしてくれる「マイパイロット」。長距離や渋滞時の運転など疲労軽減につながる。

試乗したグレードは「T」の4WDで、659cc直列3気筒DOHCターボエンジンを搭載。さらにeKクロスは全車、電気モーターとリチウムイオン電池を組み合わせたハイブリッドモデルでもある。

注目すべきは三菱自動車初となる高速道路同一車線運転支援技術「マイパイロット(MI-PILOT)」である。「ACC(アダプティブクルーズコントロール)」と「LKA(車線維持支援機能)」の機能を統合制御し、ステアリングスイッチの簡単な操作で軽くハンドルを保持するだけで車線を守りながら先行車に追従して走る機能である。

画像: ステアリングスポークの右脇にある青色の「マイパイロット」スイッチを押すとスタンバイ。

ステアリングスポークの右脇にある青色の「マイパイロット」スイッチを押すとスタンバイ。

まずは右手の親指でステアリングスポーク右側の青いボタンを押す。これでスタンバイOK。希望のスピードまで加速して青色ボタンの隣にある「SET−」のボタンを押すとそのときのスピードが記憶されてそのまま走る。スピードを変えたいときには、「RES+」でアップ、「SET−」でダウンで、30〜100km/hの間の任意のスピードがセットできる。

クルマが混んでいる場合には先行車に追いつくが、そのときは適正な車間距離を保ちながら必要に応じて自動でブレーキをかけながら走ってくれる。このスピードコントロールも滑らかでコンピュータ任せでも乗り心地は良い。もちろん先行車との車間距離も好みによって変更することができる。

実際に使ってみると、とくに渋滞時にはとても楽なことに気付く。先行車が止まれば自車も止まる。先行車が3秒以内にスタートした場合には自動的に再発進してくれる。3秒以上停止した場合の再発進はアクセルペダルを踏むか、「RES+」スイッチを押せばいい。

背の高さを感じさせず走っていて楽しい

画像: 背の高さを感じさせず走っていて楽しい
画像: エンジンは659cc の自然吸気(52ps)と写真のターボの2タイプを設定。いずれも2WDと4WDを選べる。

エンジンは659cc の自然吸気(52ps)と写真のターボの2タイプを設定。いずれも2WDと4WDを選べる。

走りについてもとても好印象だ。背の高さを感じさせず、コーナリングでも狙ったラインをトレースしてくれるので、走っていて楽しい。また、試乗車の「T」はターボエンジンなので加速がとてもスムーズで、ロングドライブでもストレスを感じさせず疲れにくい。

このように最新モデルだけあってコンパクトカーを上回る質感と機能を持つ。アクティブに行動する人たちにとってeKクロスは魅力的な一台だ。(文:こもだきよし/写真:村西一海)

試乗記一覧

■三菱自動車 eKクロス「T(4WD)」 試乗車両主要諸元

●全長×全幅×全高=3395×1475×1660mm
●ホイールベース=2495mm
●車両重量=920kg
●エンジン=直3 DOHC ターボ
●排気量=659cc
●エンジン最高出力=47kW(64ps)/5600rpm
●エンジン最大トルク=100Nm(10.2kgm)/2400-4000rpm
●駆動方式=4WD
●トランスミッション=CVT
●車両価格(税込)=179万8500円

■試乗車両装着メーカーオプション 総額:27万5000円(10%消費税込み)
・有料色:8万2500円 ・ルーフレール:2万7500円
・プレミアムインテリアパッケージ:5万5000円<※内装色(ブラック&タン)、シート生地(合成皮革&ファブリック)>
・先進安全パッケージ:9万3500円 <※デジタルルームミラー(マルチアラウンドモニター表示機能付)、マルチアラウンドモニター(移動物検知機能付)>
・先進快適パッケージ:7万1500円<※MI-PILOT、電動パーキングブレーキ>
■試乗車両装着ディーラーオプション 総額:31万3720円(工賃、10%消費税込み)
・オリジナル9型ナビゲーション:22万2860円
・オールウェザーマット2万0152円
・ETC:2万6686円
・ドライブレコーダー:4万0722円
・三角停止表示版:3300円

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