今から40年前の1979年(昭和54年)10月14日から放映され、圧倒的人気を誇った伝説のポリス・アクション・ドラマ「西部警察」。当時人気の日産車が画面狭しと暴れ回ったシーンを記憶している人も多いと思う。Webモーターマガジンでも、何度かそのマシンを紹介してきているが、40周年を記念して、新たに秘蔵のカット&オリジナル動画を交えて短期連載の形で振り返る。 ・出典:「西部警察FANBOOKマシンアルバム」より。
木暮捜査課長専用の瀟洒なコンバーチブル
PART-Ⅰの第一話から登場し、オープニングの場面で、石原裕次郎演ずる木暮謙三捜査課長が自動車電話をかけながら、ガゼール オープンで登場するシーンが目に焼き付いて人は多いと思う。
ベースは1979(昭和54)年にデビューしたガゼール(3代目シルビアの兄弟車)で、PS110型の2000XEーⅡ。ラインナップにオープン仕様は存在しなかったが、ガレージタルガ(当時、現TRG)というコンバーチブルやショーモデルなどを製作するカスタムメーカーによってオープン化された。
オンエアはいつでもオープンで、木暮課長の行きつけのバー「CORNER LOUNGE」の前に停めてあるシーンがあったが、1度だけ幌を被った状態でも登場した(PART-Ⅰ第5話『爆殺5秒前』)。
ガゼール オープンは他の特別機動隊車両のような特別装備は持たないが、その瀟洒な佇まいで他のマシンとはまた違った魅力を放った。ラグジュアリーな雰囲気を持つエンジンフードのグラフィックも印象的で、PART-ⅡやⅢのオープニングロールで、木暮課長が颯爽と飛び乗るシーンに当時、憧れた人は多かっただろう。