2020年4月9日、マツダはワールド・カー・アワーズ(以下、WCA)が主催する、2020年の「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」において、マツダ 3が「ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー」を受賞したと発表した。
2016年のロードスター以来、2度目のWCDOTY受賞
マツダ 3(スリー)は、マツダのCセグメントに属するハッチバック(マツダ 3ではファストバックと呼ぶ)&セダンだ。日本では「アクセラ」と呼ばれていたが、2019年5月に現行型へのフルモデルチェンジを機にグローバルでの車名である「マツダ 3」に統一された。
「ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー(以下、WCDOTY)」は、「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー(以下、WCOTY)」における部門賞のひとつだ。WCOTYは、2004年に世界各国の自動車ジャーナリストによって創設された自動車賞。2020年現在、世界の25カ国以上、86名の自動車ジャーナリストの投票によって選出される。
マツダのモデルがWCDOTYを受賞するのは、2016年のロードスター(現行のND型)以来、4年ぶりで2度目のこととなる。
マツダ 3のデザインは、「魂動(こどう)デザイン」と呼ばれ、世界で高い評価を受けているマツダのデザイン哲学を、さらに深化させたものだ。クルマのフォルムから不要な要素を削ぎ落とすという、日本の美意識に基づいた「引き算の美学」により、滑らかなボディの面を走る繊細な光の移ろいで豊かな生命観を表現するものであるという。こうしたポイントが評価され、栄えあるWCDOTYに輝いたのだろう。
ちなみに、大賞である「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」は、キアのミッドサイズ クロスオーバーSUVのテルライド(TELLURIDE)が受賞している。
なお、WCOTYは毎年ニューヨーク モーターショーで発表されるのだが、2020年の同ショーの開催が8月末に延期されたため、トロント現地時間の4月8日に発表された。