1998年にフルモデルチェンジを実施したロードスターの2代目(NB)も、初代モデルが教えてくれた「走る楽しさ」をしっかりと引き継いでいた。ここではNBロードスターの特別・限定モデルなどを紹介する。今回は2000年1月に限定500台で発売された「NRリミテッド」だ。

深みのあるボディ色とタン色の幌がシック

画像: 専用のホワイトメーターパネル&クロームメッキメーターリングをはじめ、イグニションキー(ベージュ)も専用だ。

専用のホワイトメーターパネル&クロームメッキメーターリングをはじめ、イグニションキー(ベージュ)も専用だ。

1989年に初代ロードスターがデビューし、1998年に2代目が登場しても世界のロードスターファンは熱い支持を送り続けた。その結果、1999年11月末までのロードスターの累計生産台数は、実に53万台を超えた。この時すでにロードスターは、量産スポーツカーのひとつに数えられるサクセスストーリーの道を着実に歩んでいたのだ。

こうしたタイミングで登場した限定500台の「NRリミテッド」は、NBロードスターの特別仕様車として、前回のこの企画で紹介した「10周年記念車」の次にあたるモデルで、より上質感の高い仕様を求めるユーザーニーズに応える形で企画された。

ベースモデルは、1.8Lエンジンの「Sグレード(6速MT)」で、ボディ外板はNAロードスターの「VRリミテッド」で採用された、深みのあるアールヴァンレッドマイカで塗装されている。このボディカラーに専用色となるタンカラーのソフトトップを組み合わせ、ホイールもバフ仕上げとすることで、洗練された外観の演出が図られている。

クラシカルな雰囲気に上質感をプラスしたプレミアムモデル

画像: タンカラーでまとめられた内装色。シートは本革仕様のバケットタイプ。

タンカラーでまとめられた内装色。シートは本革仕様のバケットタイプ。

ベージュの専用本革バケットシートとドアトリムといった内装類もタンカラーを基調に仕上げられ、木目調のセンタークラスターパネル、サイドブレーキグリップ部、ナルディ製のウッドステアリング「Vリミテッド、VSなどで使われたステアリングとは異なる濃い色味の仕様」とシフトノブ、クロムメッキ仕上げのインナードアハンドル、サイドブレーキノブ、メーターリングなどを組み合わせにより、クラシカルな雰囲気を演出している。

さらにBOSE製のオーディオシステムを装備し、ライトウエイトスポーツとしての優れたパフォーマンスはそのままに、上級指向のロードスターとして登場したのがNRリミテッドだ。それを示すように車両価格は251万6000円とついに250万円の壁を超え、これまで紹介してきた歴代ロードスターの特別・限定モデルの中で最高値となっている。

NRリミテッド価格(当時・税別)

251万6000円:1.8L・6速MT 

ベース車両

1800 S

NRリミテッド装備リスト

ボディカラー「アールヴァンレッドマイカ」
ベージュソフトトップ&カバー
バフ仕上げアルミホイール
専用ベージュ色内装
専用ベージュ色本革バケットシート
ステンレス製スカッフプレート
ナルディ社製ウッドステアリング&シフトノブ
木目調センターパネル
クロームメッキインアーハンドル&パーキングブレーキボタン
ホワイトメーターパネル&クロームメッキメーターリング
専用イグニションキー(ベージュ)
BOSEサウンドシステム+FM/AM電子チューナー付きCDデッキパワードアロック
電動リモコン式カラードドアミラー
カラードサスタワーバー(アールヴァンレッドマイカ)

マツダロードスター(NB型)主要諸元

●全長×全幅×全高:3955×1680×1235mm
●ホイールベース:2265mm
●重量:1030kg
●エンジン型式・種類:BP-ZE・直4 DOHC
●排気量:1839cc
●最高出力:145ps/6500rpm
●最大トルク:16.6kgm/5000rpm
●トランスミッション:6速MT
●タイヤサイズ:195/50R15

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