専用色の「セリオンシルバー」を採用
1989年4月から生産を開始したロードスターは、2002年10月までの輸出仕様車を含めた生産台数が65万6377台を記録した。これにより「二人乗り小型オープンスポーツカー生産台数世界一」としてギネスワールドレコードに認定された。この記録に貢献したのが、これまでに数多く登場してきた特別仕様車や限定車なのは間違いない。そして今回紹介する限定400台の「SGリミテッド」もさらなる記録更新に貢献した1台だろう。
「SGリミテッド」の開発コンセプトは「スポーツとハイクオリティの両立」で、1600ccと1800ccのエンジンを搭載したスポーツグレードのMT仕様をベースにしている。1600はレースベース車のNR-A、1800はRSをベースに、上質感を高める特別装備が加えられている。
ボディカラーは、淡いシルバーでペイントされたSGリミテッド専用色の「セシリオンシルバー」を採用。そしてインテリアには、ブルーを基調としたインテリアとソフトトップをコーディネートしている。さらにアルミ調パーツ、ナルディ製本革巻ステアリング、BOSEサウンドシステムなどが、特別仕立てのコックピットを演出している。
走りを極めるパーツとして、新デザインのアルミホイール、ビルシュタイン製ダンパー、大径ブレーキディスク(フロント、リア)、トルセンLSD、スビライザー(フロント大径サイズ)、フロントサスタワーバー、パフォーマンスバー(フロント、リア)、トラスメンバーといったメカニカルコンポーネンツを装着。
これだけのパーツが搭載されながら1600 SGリミテッドの車両価格は215万円(5速MT)とベースモデルのNR-A 204万8000円(5速MT)の10万2000円高、そして1800SGリミテッド245万円(6速MT)は、ベースモデル1800RSの233万3000円(6速MT)の11万7000円高と、実にお買い得感の高い限定モデルだった。
車両価格(当時・税別)
1600 SGリミテッド:215万円(5速MT)
1800 SGリミテッド:245万円(6速MT)
ベースモデル
1600 NR-A(5速MT)
1800 RS(6速MT)
SGリミテッド特別装備
●セリオンシルバーメタリックのボディカラー
●ガラス製リアウインドー付きブルーソフトトップ(クロス製)
●新デザインアルミホイール(1600は15インチ、1800は16インチ)
●撥水加工クロス製バケットシート、専用ドアトリム(ブルー)
●ナルディ製本革巻ステアリング(ブラック/ブルー)
●本革巻シフトノブ(ブラック/ブルー)
●レザーパーキングブレーキレバー
●4ステッチシフトノブブーツ
●アルミ調センターパネル、シフトプレート、エアベントベゼル、パーキングブレーキリリースボタン
●アルミ調インナードアハンドル
●パワードアロック
●トランクオープナー付きキーレスエントリー(アンサーバック機能付き)
●AM/FM電子チューナー+BOSEサウンドシステム+4スピーカー
●4W-ABS
マツダロードスター(NB6C型)主要諸元
●全長×全幅×全高:3955×1680×1235mm
●ホイールベース:2265mm
●エンジン型式・種類:B6-ZE・直4 DOHC
●排気量:1597cc
●最高出力:125ps/6500rpm
●最大トルク:14.6kgm/5500rpm
●トランスミッション:5速MT
●タイヤサイズ:185/60R14
マツダロードスター(NB8C型)主要諸元
●全長×全幅×全高:3955×1680×1235mm
●ホイールベース:2265mm
●エンジン型式・種類:BP-ZE・直4 DOHC
●排気量:1839cc
●最高出力:145ps/6500rpm
●最大トルク:16.6kgm/5000rpm
●トランスミッション:6速MT
●タイヤサイズ:195/50R15