従来モデルを大きく引き離す速さ
NB型のロードスター・パーティレースが大盛況だったことを受けて、NC型にもレース仕様ベース車両「NR‒A」が追加設定された。
ベースとなるモデルは標準車の5速MT仕様。これに車高調整機構付きビルシュタイン社製ダンパー、トルクセンシング式スーパーLSD、本革巻きステアリング。アルミ製ペダル、カウル結合タイプフロントサスタワーバー、レースでは交換が前提となるため16インチスチールホイール(ベース車は16インチアルミホイールが標準)といった追加・変更装備が付く。
パーティレースに参加するには、ショップオプション扱いとなるロールバーセット、ロールバープロテクター、前後牽引フックと、指定部品となるタイヤ(06年当時はブリヂストン・ポテンザRE‒01R)、自由選択となる4点式のシートベルトを装着する必要があるが、もちろんゼロからレース仕様車を作ることを考えたら、かなり手軽な仕様となっている。
NB型とからNC型になったNR‒Aだが、いったいどう違うのか? NB型NR-Aオーナーのホリデーオート編集部員(当時)によると、「NBは1.6Lで125psなのに対して、NCは2Lで170ps。速いのは当然だが、NBなら4速に入っていたセクションが、3速のままで行けるところは、車速とともにエンジンの伸びも違う証拠だ。また、足回りの変化もビックリで、ロールはNBよりもほどよく抑えられて、それでいながら荷重移動はゆっくりとしており、とてもわかりやすい」という評価だった。
2Lエンジンのパワフルさはもちろん、ベースとなるシャシが各上のRX-8になったということもあり、操縦性もワンランク上にアップしてると言えるだろう。このNR-Aの登場でロードスターパーティレースは一層活性化することとなった。
NR-A車両価格(当時・税込)
230万円
ベース車両
ロードスター(5速MT)
NR-A専用装備
トルクセンシング式スーパーLSD
本革巻きステアリング
アルミペダル
フロントサスタワーバー(カウル結合タイプ)
16インチスチールホイール(標準車はアルミ)