白・赤・黒のコントラストが目に鮮やかな記念モデル
1989年に発売された「マツダ ロードスター」は、2009年に誕生20周年を迎えた。2009年6月の時点でロードスターの累計生産台数は86万台を超え、ギネスワールドレコードの「小型オープンスポーツカーカテゴリー生産台数世界一(80万台以上)」として認定された。そんな記念すべき年に発売されたのが特別仕様車の「20周年記念車」で、ソフトトップモデル「RS」(6速MT)とパワーリトラクタブルハードトップ(RHT)モデルの「VS RHT」(6速AT)をベースとしている。
「20周年記念車」という車名を見ると、1999年に限定500台で発売された「10周年記念車」を思い出す。ブルーのボディにブルーの内装、そして特別に組み上げたエンジンを搭載するなど、かなり気合いの入った内容だった。しかし、 20周年記念車は台数限定ではなく、また機能系パーツも変更されていないので10周年記念車ほど変更点は多くないのだが、20年の集大成になるアニバーサリーモデルにふさわしい豪華な専用装備が装着されていた。
ボディカラーは、「クリスタルホワイトパールマイカ」のみで、白・赤・黒のコントラストが見た目にも鮮やかだった。また、フロントフェンダー脇に取り付けられた「20th Anniversary専用オーナメント」が、このクルマが特別であることを物語っていた。さらに通常RSとVS RHTにオプション設定されていたフロントフォグランプとフォグランプベゼル(ソフトトップはブラック、RHTはシルバー)も標準装備した。
さらにソフトトップモデルは標準のビニール製幌から高級感のあるオプション設定のクロス製が標準装備された。一方、RHTモデルには、RSに標準装備されていた205/45R17タイヤ&アルミホイールとフロントサスタワーバーが特別装備された。
真っ赤なレカロシートは本革とアルカンターラを使用
インテリアで最初に目に飛び込んでくるのが、「赤いレカロ製バケットシート」だ。これは両モデル共通装備で、ヘッドレストとサイド部には赤い本革を使い、背面は黒いアルカンターラを使用。そして赤いシートに合わせて、サイドドアトリム(合成皮革)も赤色に変更され、赤と黒のツートーンインテリアが目を引いた。また、サイトドアトリムアームレストとセンターコンソールリッドにソフトパッド(いずれも合成皮革)が備わり、スポーツモデルのRSをプレミアムな仕様へと変貌させた。
またメーカーセットオプションでBOSEサウンドシステム+7スピーカー+ヘッドユニットなし(BOSE専用HDDナビゲーションシステム[ショップオプション]用)+BBS製17インチアルミホイールを追加(21万円)することもできた。
これまで10年という節目の年に登場してきたロードスター生誕10周年記念車と20周年記念車は、記念の年にふさわしい特別装備で人気を博してきた。そして2019年に登場した30周年記念車は、「特別なロードスター ND編」で紹介する予定だ。
車両価格(税込)
ソフトトップ:286.0万円(6速MT)
RHT:311.0万円(6速AT)
ベース車
ソフトトップ:RS
RHT:VS
特別装備
レカロ社製バケットシート(ブラックアルカンターラ/レッド本革)
20周年記念専用オーナメント
フロントフォグランプ(クリアタイプ)/フォグランプベゼル
205/45R17タイヤ&17インチアルミホイール※1
フロントサスタワーバー(カウル結合タイプ)※1
クロス製ソフトトップ(ガラス製リアウインドー付き)※2
シートヒーター(温度5段階調整機能付き) ※2
ソフトパッド(合成皮革素材。ドアトリム・センターコンソールリッド)※2
※1:RHTモデルのみの特別装備(ソフトトップモデルには標準装備)
※2:ソフトトップモデルのみの特別装備(RHTモデルには標準装備)