インテリアは黒とシルバーのモノトーンで落ち着いた印象
スバルのハイパフォーマンスモデルであるWRX STIの生産終了や、また名エンジンと言われたEJ20の最終仕様を搭載する台数限定車「WRX STI EJ20 ファイナルエディション」の発売、そして完売といったニュースが2019年末に話題となった。また、WRXの兄弟モデルであるレヴォーグが新型へのフルモデルチェンジ間近と言わていることもあり、セダンのWRXの動向も注目をされている。
そうした中、スバルはWRX S4の500台限定車「WRX S4 STIスポーツ#」を2020年7月に発表するという。車両価格は474万1000円で、すでに予約注文を開始しており先着順での販売となるようだ。
2L水平対向4気筒の直噴ターボを搭載するSTIスポーツ アイサイトをベースに、S208やEJ20ファイナルエディションに採用された大型のフロントアンダースポイラーや18インチ(8.5J)のアルミホイールなどといったエクステリアパーツを装備することで、精悍な印象を高めている。
インテリアには黒とシルバーによる落ち着いたカラーコーディネートを施され、フロントシートは本革を組み合わせたレカロ製。また、しっとりとした肌ざわりのウルトラスエードをハンドルやドアトリム、前後シートに採用することで高級感を演出する。
見た目だけではなく、エンジンまわりやボディ剛性にまで手を加えているのがこの限定車のスゴいところ。STI製のエアクリーナーエレメントと低背圧マフラーを採用することにより、アクセルレスポンスの向上とエンジントルク約10%の増大を果たし、さらにはCVTオイルクーラーを搭載することでスポーツ走行時の冷却性能を確保している。またボディ剛性を高めるだけでなく、路面からの入力をいなしたりハンドリング性能を高める効果もあるフレキシブルタイプのタワーバーやドロースティフナー(前・後)を採用する。
さらに吸音材や制振材を追加することでロードノイズの低減、静粛性を高めているのも見逃せない要素で、運動性能とプレミアム性をバランスさせた仕様に仕上げている。先着500台の限定台数は早期に完売となることも考えられるので、気になる人は早めにアプローチしたほうがいいかもしれない。