ヨーロッパ販売台数ナンバーワンのコンパクトカーがやって来る!
ルーテシアは、ルノーのBセグメント コンパクトカーだ。初代は1990年に発表され、今回導入予定のモデルは5代目にあたる。フランス本国やヨーロッパでは「クリオ」の名で販売されているが、日本では初代が導入された1991年にはホンダのディーラーがクリオの名称を使っていたため、パリの古語であるルーテシア(東京に対する江戸のようなもの)と名づけられ、現在に至っている。
さて、2019年に発表された5代目となる新型ルーテシアは、2019年1月〜12月の、ヨーロッパ30カ国におけるBセグメントモデル販売台数でナンバーワンの座を獲得した(JATO DYNAMICS 調べ)。2019年の東京モーターショーではルノーのブースに参考出品されていたから、実車を目にした読者諸氏も多いことだろう。
ルノー/日産/三菱のアライアンスが開発したプラットフォーム「CMFーB」をルノーとしては最初に採用したモデルで、全長4050×全幅1800×全高1440mm、ホイールベースは2585mm(本国仕様)というコンパクトなボディに、クラスの常識を大きく超えた質感と走り、そして快適性を備え、360度カメラをはじめとする先進の運転支援システム(ADAS)を装備する。
ルノーのコーポレートデザイン担当上級副社長、ローレンス・ヴァン・デン・アッカーは新型ルーテシアについて、こう述べている。
「新型ルーテシアは、ヨーロッパではBセグメント販売台数ナンバーワンであり、全モデル中2番目に売れているクルマです。そのため、第5世代となる新型ルーテシアは、私たちにとって非常に重要なモデルです。第4世代のルーテシアのデザインは今でもお客様を魅了し続けているため、新しいモデルはそのDNAを維持しつつ、クールさとエレガントさをより洗練させました。インテリアは、革命とも呼べるほど、見た目品質、そして洗練度と機能が大幅に向上しました。新型ルーテシアは、史上最高のルーテシアです」
本国仕様では、エンジンは0.9L 直3/1.2L 直4/1.6L 直4のガソリン、1.5L 直4のディーゼルなどが搭載されるが、現段階では、日本仕様のグレードや価格といったスペックは公表されていない。だが、ルノー・ジャポンでは8月末に、オフィシャルWebサイト内に新型ルーテシアの情報を発信する特設ページが公開される。公開から発売までは、モデル概要、販売に関する情報が随時更新される。
前述したように、日本への導入開始は2020年10月ごろの予定。新たなコンパクトカーの購入を考えている人は、新型ルーテシアの情報を収集してからでも遅くはないかもしれない。