2020年7月15日、フォルクスワーゲングループジャパンは新型SUV「Tロック(Volkswagen T-Roc)」を発売した。車両価格は384万9000円〜453万9000円となる。

ディーゼルエンジンを搭載したFFのスポーティSUV

日本市場でSUV展開に出遅れ感のあったフォルクスワーゲンが、2020年に入ってから販売ラインアップ数を増やしてコンパクトSUV攻勢を強めている。2017年にフルモデルチェンジしたティグアン(全長4500mm/全幅1840mm)に加え、ポロをベースとしたTクロス(全長4115mm/全幅1760mm)を1月に発売。コンパクトSUV市場が活況の日本においても人気を獲得している。

その発売からおよそ半年後の2020年7月15日、今度はTクロスとティグアンのサイズ差を埋めるような新型SUV「Tロック」を日本で発表した。ボディは全長4240mm/全幅1825mm/全高1590mmと、現行ゴルフ(VII)の背を10cmほど高くしたようなサイズ感で日本の道路環境で困ることはないだろう。しかも着座位置と視線の高さは、操作性向上にもひと役買っているはずだ。

画像: 全高を1590mmと低く抑えたデザインのTロック。クーペルックのクロスオーバーSUVである。

全高を1590mmと低く抑えたデザインのTロック。クーペルックのクロスオーバーSUVである。

同じフォルクスワーゲンブランドではあるが、室内空間を確保する実用的で背の高いシルエットの先述2モデルとはひと味違った、スタイリッシュさを持つクロスオーバーSUVである。とくにサイドビューは、より傾斜させたフロント/リアピラーと、フローティングルーフデザインによって全高の低い印象、スポーティさを強調している。ルーフをボディ異色とするツートン仕様を選べば、そのイメージはさらに強くなる。

室内は2590mmというホイールベースの長さを活かして、乗車定員5人分の前後スペースを確保。リアシートの後方には445L、64:40のシートバックを倒せば1290Lにまでラゲッジスペースを拡大することができる。この容量、同セグメントで最大クラスの大きさだという。

画像: 選択したグレードによってはインパネやセンターコンソール、シートの一部などにボディ同系色のアクセントカラーが配置される。

選択したグレードによってはインパネやセンターコンソール、シートの一部などにボディ同系色のアクセントカラーが配置される。

搭載されるエンジンはディーゼル仕様のみ。150ps/340Nmを低回転域から発生する2L直4ディーゼルターボと7速DCTの組み合わせにより、トルクフルな走りを実現する。加えてWLTCモードで18.6km/Lという低燃費性能によりランニングコストも抑えることができそうだ。駆動方式はFFのみ。

さらに先進安全運転支援システムも全グレードに標準装備されており、全車速追従機能をもつACC(アダプティブクルーズコントロール)やレーンキープアシスト、歩行者検知機能のついた自動ブレーキシステム「フロントアシスト」などにより走行安全性を高められている。

いまだ人気の高いディーゼルエンジンを搭載し、しかも遊び心のあるファッショナブルなクロスオーバーSUV Tロックもまた人気を呼びそうである。

フォルクスワーゲン Tロック 車両価格

TDI スタイル(右):384万9000円
TDI スタイルデザインパッケージ(右):405万9000円
TDI スポーツ(右):419万9000円
TDI Rライン(右):453万9000円

フォルクスワーゲン Tロック TDI 主要諸元

●全長×全幅×全高=4240×1825×1590mm
●ホイールベース=2590mm
●車両重量=1430kg
●エンジン=直4 DOHC ディーゼルターボ
●総排気量=1968cc
●最高出力=150ps/3500-4000rpm
●最大トルク=340Nm/1750-3000rpm
●駆動方式=FF
●トランスミッション=7速DCT

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