都会的な「スパイス&シック」か、スポーティな「クール&ブライト」か
レクサスブランドでもっともコンパクトなSUVであるUXに次ぐボディサイズを持つ「NX」。全長4640mm/全幅1845mmというサイズ感から、また400万円台半ばからという比較的手にしやすい価格帯もあって、とにかく人気の高いSUVである。2014年7月にデビューして、2017年9月に内外装デザインの変更や先進運転支援システムの強化などをともなうマイナーチェンジを行なっている。
このNXに今回、一部改良が施された。全グレードにパーキングサポートブレーキ(静止物)を標準装備して安全性を高め、そして10.3インチ画面のマルチメディアシステムにApple CarPlayやAndroid Autoなどを対応させることでナビやオーディオ操作の利便性を向上させている。
従来からのパワートレーンに変更はなく、グレード展開は大きくわけてふたつNX300とNX300hがある。NX300は238ps/350Nmを発生する2L直4ターボエンジンを搭載。NX300hは152ps/206Nmを発生する2.5L 直4エンジンと、143ps/270Nmのモーターを組み合わせたハイブリッドグレードで、4WDにはさらにリアモーター(68ps/139Nm)も追加される電気式4WDとなる。軽快感のあるNX300か、加速性と低燃費性を両立させたNX300hか、という位置付けだ。
今回の一部改良と同時に特別仕様車ふたつを新たに設定。都会的な高級感を演出する「スパイス&シック」と、スポーツ性を強調した「クール&ブライト」がNX300/NX300hの両方に設定され、2020年7月16日に発売された。
スパイス&シックは「I パッケージ」をベースに、インテリアの専用カラーコーディネートを設定。ブラックやクリムゾン(赤系)、シルバー、ブロンズといった色を、インパネやオーナメントパネル、シートステッチなどに組み合わせることで上質感を演出している。
エクステリアではフロントバンパー下部を高輝度シルバー塗装としてフェンダーモールをボディ同色に、さらに18インチアルミホイールにはダークメタリック塗装を施され、都会的な印象を強調する。ブラインドスポットモニターとリヤクロストラフィックアラートを標準設定して安全性も向上させる機能も特別装備する。
一方のクール&ブライトはブラックの本革シートを採用する「F スポーツ」をベースに、シートやインパネ、ステアリングホイールなどに、「F」らしいブルーステッチを施すことでインテリアのスポーティさを強調する。
エクステリアにおいては、フェンダーモールをボディカラー同一に変更。さらに18インチのアルミホイールは、抹茶を点てる茶道具のひとつ茶筅(ちゃせん)をモチーフにしたデザインと、メッキ加工のひとつブラックスパッタリングを施されてスタイリッシュな印象を与えている。予防安全装備として、スパイス&シックと同様のブラインドスポットモニターとリヤクロストラフィックアラートを標準設定する。
レクサス NX300h/NX300h特別仕様車 車両価格
NX300 スパイス&シック(2L 直4ターボ/FF):487万9000円
NX300 スパイス&シック(2L 直4ターボ/4WD):514万4000円
NX300h スパイス&シック(2.5L 直4+ハイブリッド/FF):552万3000円
NX300h スパイス&シック(2.5L 直4+ハイブリッド/4WD):578万8000円
NX300 クール&ブライト(2L 直4ターボ/FF):541万8000円
NX300 クール&ブライト(2L 直4ターボ/4WD):568万3000円
NX300h クール&ブライト(2.5L 直4+ハイブリッド/FF):606万2000円
NX300h クール&ブライト(2.5L 直4+ハイブリッド/4WD):632万7000円