モータースポーツ直系のコンパクトなRSモデル
アウディスポーツ社が手がけるRS Q8やRS6アバント、RS5クーペなど、アウディのハイエンドスポーツブランド「RSモデル」のラインアップの中で、もっともコンパクトなシリーズとなるRS3スポーツバックとRS3セダン。現行モデルは2017年6月に日本でも発売され、2018年8月にいったんは販売を終了していた。それからおよそ2年が経過した2020年7月21日、装備を充実化して再び発表された。
プレミアムコンパクトのA3をベースにしたRS3スポーツバック／RS3セダンは、ツーリングカーレースTCRカテゴリーに参戦するレーシングカーRS3 LMSのストリートモデルとも言える存在で、オールアルミ製の2.5L 直5ターボエンジンを搭載するモータースポーツ直系モデルである。
このジャンルでトップクラスの400ps／480Nmを発生し、7速DCTと独自のチューニングの施されたクワトロ（4WD）システムを組み合わせて採用する。これにより0→100km／h加速4.1秒の鋭い加速だけでなく、高い操縦安定性も実現している。
RS3スポーツバックとRS3セダンに、新たなエクステリアカラーとしてキャラミグリーンが追加された。
今回登場したRS3スポーツバック／RS3セダンはいくつかの特別装備を備えている。エクステリアでは、照射範囲や方向を自動制御する「マトリクスLEDヘッドライト」、流れるようなウインカーランプ「フロントダイナミックターンインディケーター」などを採用。インテリアにおいては、インパネやドアパネルなどにカーボンパーツを配置し、RS専用のスポーツシートを装備。また、エアコン吹き出し口やフロアマットに赤のアクセントを配置して、スポーツ色を強めている。
足まわりには電子制御による可変式ダンパー「アウディマグネティックライド」を採用、マットチタンカラーに塗装された19インチアルミホイールと235／35R19サイズのタイヤを組み合わせて装着している。
また、エクステリアカラーの新色にキャラミグリーンを追加してナルドグレーやグレイシアホワイトメタリック、ミトスブラックメタリックの4色を設定する。近年類を見ないアウディスポーツ独自の5気筒サウンドや高いトラクション性能など、特別感を味わわせてくれるコンパクトスポーツと言える。
アウディ RS3のコクピットには、カーボンパーツや赤のアクセントカラーが配置される。
アウディ RS3 車両価格
RS3スポーツバック（右ハンドル）：850万円
RS3セダン（右ハンドル）：869万円
アウディ RS3スポーツバック 主要諸元
●全長×全幅×全高：4335×1800×1440mm
●ホイールベース：2630mm
●車両重量：1590kg
●エンジン：直5 DOHCターボ
●排気量：2480cc
●最高出力：400ps／5850−7000rpm
●最大トルク：480Nm／1700−5850rpm
●トランスミッション：7速DCT
●駆動方式：4WD
