オペル モッカの全高は1550mm未満と低くスポーティ
2021年にドイツブランドのオペルが日本市場に再参入することが発表された。コンパクトカーのコルサ(かつてのヴィータ)や、コンボライフ(シトロエン ベルランゴ/プジョー リフターの姉妹車)、全長約4.5mのミドルクラスSUVとなるグランドランドXといった3モデルの導入が予定されているという。そしてこのラインアップにもうひとつのSUVが追加されるかもしれない。
2020年6月、オペルは欧州を中心に展開しているモッカX(MOKKA X)をフルモデルチェンジさせて、名称も「モッカ」として2021年から販売することを公表。この時はまだカモフラージュの施された状態で詳細なデザインは公開されていなかったが、2020年9月22日についにその全貌が明らかとなった。
全長は約4150mmと短く、全幅も約1790mmとコンパクト。これはすでに販売されているフォルクスワーゲン Tクロス(4115mm/1760mm)やトヨタ ヤリスクロス(4180mm/1765mm)に近いもの。いずれも日本市場で注目を浴びているコンパクトSUVモデルで、サイズ感も含めて人気を呼びそうである。
エクステリアはこれまでのオペルモデルたちとは異なり、とくにフロントマスクはヘッドライトからグリルを一体型デザインでまとめた「オペル バイザー」で構成されている。これは今後登場するオペルモデルすべてに採用されるデザイン言語で、フルフェイスヘルメットのシールドに似ていることからこう呼ばれる。そのデザインのベースとなっているのが1970年代に発売されたマンタで、ここからインスピレーションを受けているという。
搭載されるパワートレーンは欧州市場で1.2L直3ターボ(100ps仕様/130ps仕様)と1.5L直4ディーゼルターボ(110ps)といったエンジン搭載モデルだけでなく、さらに電気自動車(EV)のモッカe(MOKKA-e)も用意されている。50kWhのバッテリーと136psのモーターを組み合わせることで最大324km(WLTPモード)の航続可能距離を実現するモデルだ。
オペルは2021年にEVやハイブリッドなど電動化モデルを9モデル投入することを公表しており、さらに2024年には全モデルを電動化することを目標としている。すでに日本導入を予定されているコルサやコンボライフなどの電動化モデルが投入される可能性もあり、今後目の離せないブランドとなりそうだ。