従来モデルよりボリュームアップ
ISはレクサスのコンパクトFRスポーツセダンだ。1994年に初代が日本でデビューしたときは「トヨタ アルテッツァ」だったが、海外ではレクサス ISとして1999年にデビュー。2代目以降は日本でもレクサス ISとなり、現行モデルは2013年に発表された3代目となる。2020年10月30日の時点で、グローバルで20年以上にわたって累計約110万台を販売している。
マイナーチェンジされたISのサイズは、全長4710×全幅1840×全高1435mmで、従来型より30mm長く、30mm幅広く、5mm高くなっている。ホイールベースは2800mmと変わらない。「俊敏かつ挑発的」をデザインコンセプトとし、走りを予感させるワイド&ローなスタンスと、シャープなキャラクターラインによるアグレッシブなデザインを目指したという。
エクステリアでは、新開発の小型軽量 薄型ヘッドランプを採用し、低く構えた新デザインのスピンドルグリルまわりに合わせて下げたサイドのキャラクターラインなどが重心の低さを表現している。前後のフェンダーは張り出し、Lシェイプ一文字のシグネチャーランプ、立体的なバンパーガーニッシュも採用し、スポーティな走りを予感させるプロポーションを実現している。リアクオーターピラーが緩やかに傾斜してサイドから回りこむ引き締まったキャビンシルエットとしたほか、張り出したリアフェンダーとのコントラストがアグレッシブな印象を際立たせている。
インテリアでは、2トーン配色で左右方向の広がりを強調している。素材本来の質感表現にもこだわり、スポーティな室内空間としている。タッチディスプレイ式のマルチメディアシステムを採用し、スマートフォンを10.3インチのタッチワイドディスプレイに連携させて、画面操作や音声操作が可能になった。
パワートレーンは従来型と同じ、3.5LのV6/2.5Lの直4+モーターのハイブリッド/2.0Lの直4ターボの3種を設定している。
先進安全技術では、「レクサス セーフティシステム+」の単眼カメラ+ミリ波レーダーの構成はそのままに、緊急時操舵支援などの機能追加や車線認識性能の向上を実現している。また、運転支援時にドライバーにとって自然で安心感のある車両の挙動を追求している。
Fスポーツも従来型同様にラインアップされる。前後異サイズの19インチホイールを専用設定し、スタビライザーやEPSなどは専用チューン。ショックアブソーバーの減衰力を最適に制御するNAVI・AI-AVSも標準装備して、乗り心地と走行安定性を両立している。Fメッシュデザインの専用スピンドルグリルや、グリルロア部のエアインテーク、サイドロッカーモールフィン、リアスポイラー&ロアガーニッシュなども装備する。
特別仕様車「Fスポーツ モデルブラック」も設定
今回のマイナーチェンジと同時に設定された特別仕様車「Fスポーツ モデルブラック」は、IS350/IS350 Fスポーツをベースに、専用のアルミホイールやブラックを基調としたカラーコーディネートで、ISの特長である走りとデザインに磨きをかけたモデルだ。
主な特別装備は、以下のとおり。
●専用鍛造アルミホイール(BBS製マットブラック塗装)
●Fスポーツ専用本革スポーツシート(運転席ポジションメモリー/運転席・助手席ベンチレーション機能付き)
●トルセンLSD
●専用アッシュ材インテリア(オープンフィニッシュ/銀墨)
●Fスポーツ専用ディンプル本革ステアリング(パドルシフト付き)
●オーナメントパネル(パワーウインドースイッチベース部)専用アッシュ(オープンフィニッシュ/銀墨)
●Fスポーツ専用8インチTFT液晶メーター(専用オープニング)
●三眼フルLEDヘッドランプ(ロー/ハイビーム)& LEDフロントターンシグナルランプ
●後席SRSサイドエアバッグ
●オート電動格納式ドアミラー(広角・運転席自動防眩・鏡面リバース連動ラストメモリー付きチルトダウン。メモリー・ヒーター付き/専用ブラック塗装)
●パワーイージーアクセス(運転席オートスライドアウエイ & リターンメモリー機能付き)
主なグレードの車両価格(税込)は、IS350(3.5L/V6)はFスポーツのみとなり、650万円。IS300h(2.5Lハイブリッド)は、ベース(2WD)の526万円〜バージョンL(4WD)の642万円。IS300(2Lターボ)は、ベース(2WD)の480万円〜バージョンL(2WD)の555万円。特別仕様車「Fスポーツ モデルブラック」は、IS300が585万円、IS350が700万円となっている。