2020年11月24日、日産自動車がコンパクトカーであるノート(NISSAN NOTE)をフルモデルチェンジを発表。2020年12月23日に車両価格202万9500円〜218万6800円で発売される。

ブランドエンブレムも新たに、新世代日産モデルの第1弾となる新型ノート

日産がノートの3代目へのフルモデルチェンジを発表した。

従来モデルは2012年にデビューし、2016年11月の一部改良で日産の新ハイブリッドパワートレーン「eパワー(e-POWER)」を搭載するという大役を任されたモデルである。それまで日本市場で多く普及していたハイブリッドシステムと異なり、エンジンは発電のためだけに稼働し、駆動をモーターのみで行うシリーズハイブリッドカーだ。

モーター駆動のスムースさやトルクフルな走りの新鮮さ、また低燃費さなどから注目を浴び、年間販売台数ランキングで2017年に2位(約13万9000台)、2018年に1位(約13万6000台)、2019年に2位(約11万8000台)とトップ3に名を連ねてきた。ガソリンエンジン搭載モデルも含まれる台数だが、eパワーモデルは70%近くを占めるほどの人気だった。

そして新型ノートはeパワーのみのラインアップとなってデビューすることになった。しかも、従来モデルやセレナ、キックスに搭載されるシステムを第1世代とし、新型では第2世代へと進化。最高出力は6%向上されて85kW(約116ps)に、最大トルクは10%大きく280Nmへとスペックを高め、小型化・軽量化も果たしている。ただ、数値上の進化よりも静粛性や滑らかさに重きを置いた開発が行われたという。

前述のとおりeパワーに採用されるエンジンは発電専用であり、従来モデルではドライバーの意図しないタイミングで稼働を始めてエンジン音を意識されやすかった。そこで新型では走行中、とくに荒れた路面のようにロードノイズの大きくなりがちなシーンでエンジンをONに、逆に滑らかな路面ではなるべくOFFにするような制御を組まれている。タイヤホイールからの入力情報をセンシングして制御する世界初の技術だという。

また、アクセルペダルをOFFにした時に発生する減速も滑らかに強くなるように制御したり、停車時や超低速域では常にクリープ現象を発生するようになるなど、走行や駐車時などの操作性や快適性などを向上させているという。

画像: 55mm短くなった全長を除いてボディサイズは据置かれた新型日産 ノート。ハッチバックであるがどことなくSUVのような雰囲気も感じられるデザイン。

55mm短くなった全長を除いてボディサイズは据置かれた新型日産 ノート。ハッチバックであるがどことなくSUVのような雰囲気も感じられるデザイン。

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