欧州ではすでに走っているが、日本でもついにホンダのピュアEVに試乗できた。そこにホンダらしさはあったのだろうか。(Motor Magazine 2020年12月号より)

走行モードは「ノーマル」と「スポーツ」を用意、シングルペダルコントロールも可能となっている。ここまではそれほど他のBEVと大きな違いはないが、ホンダeは大トルクモーターをリアに搭載しているRWDのBEVなのだ。これはホンダらしい発想だと言えるだろう。そしてその影響もあり、モーター音がそれほど気にならず、室内の静粛性はとても高かった。

ほかにも「オーケー、ホンダ」で起動する「Hondaパーソナルアシスタント」や給電できるV2H、機器などの電源となるV2Lに対応するなど特徴も多い。さらに11もの先進安全運転支援機能があるHondaセンシングも標準装備し、安全性も万全である。

他にも実に多くの特徴があるようだが、残念ながら今回の試乗会で許された時間ですべてをテストすることは難しく、ディスプレイ表示でさえ、機能の半分も実際に使用できなかった。つまり、すべてを理解するには時間が足りなく、そんな理解の足りない頭で考えると、ホンダeの451万円、ホンダeアドバンスの495万円という価格は、シティコミューターとして使うなら、少し高いのではと感じてしまった。

このホンダeをどう理解すればいいのだろうか、とずっと考えていたが、「今までとは違う新しい時代の乗り物」という結論に達した。すると従来のクルマという概念では高いと思えた価格も、「新しい乗り物」だと考えれば、納得なのである。(文:千葉知充)

画像: メータースクリーンは8.8インチ、2枚のワイドスクリーン12.3インチ、両サイドは6インチと5枚を水平配置する。

メータースクリーンは8.8インチ、2枚のワイドスクリーン12.3インチ、両サイドは6インチと5枚を水平配置する。

■ホンダeアドバンス 主要諸元

●全長×全幅×全高=3895×1750×1510mm
●ホイールベース=2530mm
●車両重量=1540kg
●モーター最高出力=154ps/3497-10000rpm
●モーター最大トルク=315Nm/0-2000rpm
●駆動方式=RWD
●車両価格(税込)=495万円

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