「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前の国産車は環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は「レクサス HS250h」だ。

レクサス HS250h(2009年)

画像: コクピットは下方のオペレーションゾーンにスイッチ類を、上方のディスプレイゾーンに画面を配置し、ドライバーの負担を軽減させている。

コクピットは下方のオペレーションゾーンにスイッチ類を、上方のディスプレイゾーンに画面を配置し、ドライバーの負担を軽減させている。

レクサス初のハイブリッド専用車にして、同ブランド初の4気筒エンジン搭載車となるHS250h。これまでのレクサス車のハイブリッド システムはパワーブースター的なものが多かったが、HS250hのシステムはプリウス同様に「あくまで燃費最優先のセッティング」と開発者は述べている。

結果、HS250hの走りの感覚、とくに加速の印象はこれまでのレクサスのハイブリッド車とは大きく異なっていた。端的に言えば、GS450hやLS600hのような「無尽蔵のトルクがモリモリと上乗せされるような異次元感覚」は持ち合わせてはいない。一方で、エンジンが始動をしようが停まっていようが、圧倒的な静粛性を保ち続けるのは、さすがレクサス。このあたりは、アクセルペダルの踏み込み量に応じてノイズレベルを高めるプリウスとは大きく感覚の異なる部分だ。

フットワークは、17インチを履いた標準サス仕様がもっともトータルバランスに長けた印象。18インチを履くと、ばね下の動きの軽快さや継ぎ目乗り越え時のショックが気になる。18インチにこだわりたいのなら、専用チューンが施された足まわりのバージョンSがオススメ。こちらだと、標準サス+18インチという組み合わせよりもバネ下の動きのスッキリ感が向上し、走りの軽快感が高まるからだ。

画像: ハイブリッドシステムは、北米などで販売されているカムリ ハイブリッドと共通のものを搭載している。

ハイブリッドシステムは、北米などで販売されているカムリ ハイブリッドと共通のものを搭載している。

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