1980年代、「クロカン」ブームを支えた4WDが、各自動車メーカーから続々と発売された。この連載企画では、今でいうSUVとは、ひと味もふた味も異なる「泥臭さやワイルドさ」を前面に押し出したクロカン4WDを紹介する。第21弾は「2代目パジェロ」だ。

280psのハイパワーエンジンを搭載したエボリューションモデル登場

画像: 1997年9月22日、ラリーで得た技術を市販車にフィードバックした「パジェロ エボリューション」を発表。大型の前後バンパーに迫力のオーバーフェンダー、エンジンは280psまでパワーアップされた3.5L V6 MIVEC エンジンを搭載した。

1997年9月22日、ラリーで得た技術を市販車にフィードバックした「パジェロ エボリューション」を発表。大型の前後バンパーに迫力のオーバーフェンダー、エンジンは280psまでパワーアップされた3.5L V6 MIVEC エンジンを搭載した。

一方1997年には、ハイパフォーマンスモデルの「パジェロ エボリューション」が限定2500台でデビューした。こちらはパジェロが通年参戦していたダカール・ラリーの市販車改造クラスのベースモデルで、従来の3.5L V6(最高出力280ps/最大トルク35.5kgm)までパワーアップし、MIVEC仕様としている。ワイド化した専用4輪独立懸架サスペンション+低重心、飾りではないエアロパーツなどにより、特異な存在感をアピールしていた。

なお、この進化したパジェロで参戦した1992年と1993年のダカール・ラリーでは、総合優勝を飾っている。さらに1997年には篠塚氏が日本人初タイトルを獲得し、パジェロ人気をさらに押し上げ、クラウンやカローラを押しのけて、パジェロが月間販売台数のトップに立ったこともあった。世界に挑み続け、名実ともに頂点を極めた2代目パジェロは、乗用車よりも乗用使用車として大ヒットした、そんな名車だった。

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