1980年代、「クロカン」ブームを支えた4WDが、各自動車メーカーから続々と発売された。この連載企画では、今でいうSUVとは、ひと味もふた味も異なる「泥臭さやワイルドさ」を前面に押し出したクロカン4WDを紹介する。第21弾は「2代目パジェロ」だ。

3L V6エンジンと2.5L 直4インタークーラー付ディーゼルを設定

画像: 初代モデルでは「キャンバストップ」と呼ばれていたオープンモデルは、「Jトップ」に改められた。フロントルーフは電動、リア側は手動で操作した。

初代モデルでは「キャンバストップ」と呼ばれていたオープンモデルは、「Jトップ」に改められた。フロントルーフは電動、リア側は手動で操作した。

新型パジェロは、ジープ譲りの丸目2灯はそのままに、丸みを帯びたボディスタイルで登場した。インテリアやシートも無骨さを微塵も感じさせないモダンな仕上がりだった。ボディバリエーションは、初代パジェロ(L系)と同じ4タイプを設定。ショートは「メタルトップ」とキャンバストップを改め「Jトップ」とした。

ロングボディは「ミッドルーフ」と後ろ半分がハイルーフになった「キックアップルーフ」を設定。これら4つのボディにオーバーフェンダーの有無や2種類のエンジン(V6ガソリンとディーゼルターボ)を組み合わせることで、多様なグレード構成をラインナップした。なお、オーバーフェンダーはのちに「ブリスターフェンダー」に変更された。

この2種類のエンジンとは、先代モデルから受け継いだ2972cc V6ガソリンエンジンの「6G72型(最高出力155ps/最大トルク24.0kgm)」と、2476cc直4インタークーラー付ディーゼルターボ「4D56型(最高出力105ps/最大トルク24.5kgm)」のことだ。しかし、先代モデルと比べ、V6ガソリンは5ps、インタークーラー付ディーゼルターボは11psほどパワーアップが図られている。

1993年には、3496cc V6ガソリンエンジン「6G74型(最高出力230ps/最大トルク33.0kgm)」を上級グレードに搭載した。さらにこの年のマイナーチェンジでプラドが搭載したディーゼルターボ「1KZ-TE型(最高出力130ps/最大トルク29.5kgm)の対抗馬としてパジェロは、2835cc直4インタークーラー付きディーゼルターボ「4M40型(最高出力125ps/最大トルク30.0kgm)」を投入した。

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