1980年代、「クロカン」ブームを支えた4WDが、各自動車メーカーから続々と発売された。この連載企画では、今でいうSUVとは、ひと味もふた味も異なる「泥臭さやワイルドさ」を前面に押し出したクロカン4WDを紹介する。第21弾は「2代目パジェロ」だ。

パートタイムとフルタイムのメリットを合わせ持つスーパーセレクト4WD

画像: 1997年5月7日のマイナーチェンジで、前後フェンダーを大きく張り出したブリスター形状として力強さを表現した。さらにギャラン・レグナムで好評を得ていたGDI(ガソリン・ダイレクト・インジェクション)技術を導入した3.5Lガソリンエンジン(最高出力245ps/最大トルク35.0kgm)を搭載した。

1997年5月7日のマイナーチェンジで、前後フェンダーを大きく張り出したブリスター形状として力強さを表現した。さらにギャラン・レグナムで好評を得ていたGDI(ガソリン・ダイレクト・インジェクション)技術を導入した3.5Lガソリンエンジン(最高出力245ps/最大トルク35.0kgm)を搭載した。

同年、パジェロはオフロード4WDでは初となるエアバッグを運転席に採用し、さらにロングボディのヘッドライト形式を変更した。なお、1997年には6G74型エンジンを245psものハイパワーを発生したGDI仕様に変更した。

何より2代目パジェロが初代から進化したのは、「スーパーセレクト4WD」の採用だ。これはセンターデフとビスカスカップリングを備えた、パートタイム4WDとフルタイム4WDのメリットを合わせ持つ最新4WDシステムだった。これにより「走る・止まる」に加えて、パートタイム4WDが苦手だった「曲がる」を確実にコントロールできるようになった。

また、ラダーフレームに備わる足まわりは、フロントに独立懸架、リアに3リンクコイル式サスペンションを採用した。大きくサスペンションがストロークする低速走行での悪路走破性能はライバルたちの方が一枚上手だった。しかし、ダートなどで安定性を求める速度域での走行や街乗りなどは、文句なしのポテンシャルを持っていた。

1994年、Jトップにワイドボディに6G74型エンジンを搭載したモデルを追加。その2年後には、2351cc直4ガソリンエンジンの「4G64型(最高出力145ps/最大トルク21.0kgm)」を搭載したエントリーモデル「パジェロルーキー」を投入した。後にミッドルーフワイドにも「エクシードジオ」「ジオマスター」の廉価版を追加している。

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