1980年代、「クロカン」ブームを支えた4WDが、各自動車メーカーから続々と発売された。この連載企画では、今でいうSUVとは、ひと味もふた味も異なる「泥臭さやワイルドさ」を前面に押し出したクロカン4WDを紹介する。第21弾は「2代目パジェロ」だ。
高額なRVながら新車月間販売台数1位を獲得するほど大人気に!
![画像: 1993年7月19日のマイナーチェンジで、排気量を2476ccから2835ccへとアップさせた直4インタークーラー付ディーゼルターボ「4M40型(最高出力125ps/最大トルク30.0kgm)」を搭載した。写真はオプション搭載車。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2020/12/18/ba1d0616f413e950d53c64d33ab37f8dc1e71002_xlarge.jpg)
1993年7月19日のマイナーチェンジで、排気量を2476ccから2835ccへとアップさせた直4インタークーラー付ディーゼルターボ「4M40型(最高出力125ps/最大トルク30.0kgm)」を搭載した。写真はオプション搭載車。
テレビ番組の「東京フレンドパーク」のダーツゲームの掛け声、バンパーガードやルーフラックに装着された黄色いフォグランプ、「OFFROAD EXPRESS」や「JAOS」のステッカーなど、RVブームを知っている人なら「パジェロあるある」が頭に浮かぶのではないだろうか。
2代目パジェロ(V系)が発売された1991年1月には、ライバルのいすゞ ビッグホーンも同年12月にモデルチェンジを実施してV6ガソリンを搭載した。これでプラド、サーフ、テラノなどの人気モデルが数々と登場し、「国産オフロード4WDの黄金期」を盛り上げた。
1991年、三菱自動車はダカールラリーのゴール時期に合わせて、2代目パジェロ(V系)の発売時期を同年1月に設定した。残念ながらレースではデビューウインを飾ることはできなかったが、当時から大人気だったパジェロの新型発表ということで、クルマ業界のみならず、一般的なニュースとして扱われたほど注目された。