「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前の国産車は環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、トヨタ アリオンだ。

トヨタ アリオン(2010年:マイナーチェンジ)

画像: メッキ処理された横バーの追加や丸形3連ヘッドランプの採用で、精悍な顔つきとなった。

メッキ処理された横バーの追加や丸形3連ヘッドランプの採用で、精悍な顔つきとなった。

カリーナの後継車として、同じくコロナの後継車となったプレミオとともに2001年に登場したミドルセダンのアリオン。現行型は2007年にフルモデルチェンジされた2代目となるが、そのプレミオ/アリオンはマイナーチェンジされた。

今回のマイナーチェンジの目玉ともいえるのが、2Lモデルに続いていよいよ1.8Lにもバルブマチック エンジンを採用した。素のNA(自然吸気)エンジンの進化だけで経済性を追求するモデルとして、環境性能を追求したセダンとして、一躍頭角を表してきたようだ。これによって、プレミオ/アリオンの全グレードがエコカー減税対象車となった。

外観も、大きく印象が変わった。ラジエターグリルには、メッキ処理を施した横バーが追加された。丸形の3連ヘッドランプによって、目つきは従来型より鋭いものとなっている。15インチのアルミホイールも新デザインとなって、若々しさが増している。ちなみに、エントリーモデルの1.5Lエンジンも燃費を向上し、減税幅を従来の50%から75%へと拡大している。

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