短期連載「自動車博物館巡り」、今回は広島県福山市にある福山自動車時計博物館。時計塔がひときわ目立つ館内に入ると、いきなり見慣れぬ1台が出迎えてくれた。マツダ X2000をはじめとして、「なんだろこれ」みたいなレアカーたちが、そこには山ほど眠っている。(中編/Motor Magazine2021年1月号より)
リアルな軍用モデルから、ファッションアイコンへ
■ジープスター(Jeepster)
■ジープスター
・モデル生産年 :1949年
・主要諸元:全長4420×全幅1753×全高1575mm、ホイールベース2642mm
・エンジン種類 直列4気筒 2200cc、最高出力72ps
→ウイリス製ジープは大戦での活躍もあって、戦後になるとユニークなコンパクトカーとして人気となり、様々なアレンジが施されるようになる。代表例がカッコはジープ、中身は普通のFRというコンバーチブルボディを用意したジープスターだった。2200ccのエンジンは72psを発生。後に6気筒もラインナップ。
福山自動車時計博物館 プロフィール
自動車「時計」博物館、という名前とおり、クルマと並んで大きな見どころとなっているのが、壁一面を埋め尽くすように展示されている時計の数々。掛時計(ボンボン時計)だけでなく、欧米の塔時計や江戸時代の枕時計、櫓時計など多種多彩なコレクションが見られる。(文:河原良雄/写真:小平 寛)