レクサスのフラッグシップSUVがLX570だ。現行型は2015年に国内に導入された。初代は1996年にレクサス初のSUVとして北米で発売され、海外で販売を拡大していたが、3代目の2度目のマイナーチェンジ時にようやく国内導入された形となる。今回、試乗の機会を得たので車両概要と合わせて改めて紹介しよう。

ドライブモードセレクトで使い勝手と走行性能を統合制御する

ドライブモードセレクトをもう少し具体的に見ていくと、車高を自動制御する「4-Wheel AHC」と「AVS」を搭載している。例えば前者は「乗降モード」においてはエンジンオフで車高を下げ乗降性を上げる。後者は走行状態に応じてショックアブソーバーの減衰力を自動制御するもので、乗り心地と操縦安定性の両立を図った。

空調システムには「レクサス クライメイト コンシェルジュ」が装着された。これはオートエアコン、ステアリングヒーター、運転席、助手席・セカンドシートのシートヒーター・シートベンチレーションの各機能を一括して連動・作動させる機能を持つ。

2017年に一部改良が行われ、従来の3列シートに加え、2列シート5人乗り仕様を設定するなどラインナップを拡充している。今回試乗したのもこの5人乗り仕様だ。

試乗は、一般道のみでオフロードの実力は試せなかったが、2.7トン近い重さを感じさせない悠々とした走りと、しなやかでストロークが長いサスペンションが印象的。もちろん、中速程度のコーナリング時には重心の高さによって大きなロールを見せるが、不安を感じさせるようなものではない。ほどんどのユーザーは本格的なオフロード走行するのではなく、快適な居住空間の中でゆったりとした走りを楽しむということを考えれば、最高の高級車と言えるだろう。(文:Motor Magazine編集部 飯嶋洋治/写真:井上雅行)

画像: 中央のダイヤルがドライブモードセレクトスイッチで走行モードの切り替えが可能。カスタマイズモードではパワートレーン、シャシ、空調の組み合わせが自由に選択できる。

中央のダイヤルがドライブモードセレクトスイッチで走行モードの切り替えが可能。カスタマイズモードではパワートレーン、シャシ、空調の組み合わせが自由に選択できる。

レクサスLX570主要諸元

●全長×全幅×全高:5080×1980×1910mm
●ホイールベース:2850mm
●車両重量:2680kg
●エンジン: V8 DOHC
●総排気量:5662cc
●最高出力:377ps/5600rpm
●最大トルク:534Nm/3200rpm
●駆動方式:4WD
●トランスミッション:8速AT
●車両価格(税込):1135万6481円

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