2021年1月21日−24日、2021年のWRC(世界ラリー選手権)開幕戦ラリー・モンテカルロが南フランスのギャップおよびモンテカルロを起点に開催され、セバスチャン・オジェ(トヨタ)が優勝。チームメイトのエルフィン・エバンスが2位に入り、トヨタが1−2フィニッシュを達成した。トヨタ勢は、カッレ・ロバンペラが4位、勝田貴元がWRC自己最上位となる6位でフィニッシュするなど、幸先のいいスタートとなった。

2021年は全戦出場の勝田貴元、大健闘の6位で初戦をフィニッシュ

今シーズンはトヨタ ヤリスWRCでフル参戦することになった勝田貴元がWRC自己最上位となる6位でフィニッシュした。

ラリーの出だしこそ、初体験のピレリのスーパーソフトタイヤと刻々と変化する路面のコンディションに戸惑ってペースが上げられなかったものの、金曜日昼のサービスで自身のアイスノートクルー(スタートの2〜3時間ほど前にステージを走って、ドライバー/コドライバーに当日の路面の状況を伝える)とじっくりと話し合って自信を取り戻し、昨年のモンテカルロとは比較にならないほどのハイペースで走行。時にWRCトップ集団に割って入る好タイムもマークし、無事にモンテカルロのフィニッシュに戻ってきた。

チームから課せられていた絶対完走のターゲットを達成したことで、得意とする次戦のスノーラリーでは「全開許可」が出るものと思われ、さらなる活躍に期待がかかる。

次戦WRC第2戦アークティック・ラリー・フィンランドは2月26−28日に開催される。アークティック・ラリー・フィンランドは、新型コロナウイルスの影響により中止となったラリー・スウェーデンの代替イベントとして急遽開催されることになったイベントで、アークティック(=北極圏)という名の通り、雪と氷に覆われたフィンランド最北端の地域を舞台に行われる。

画像: 3位に入ったティエリー・ヌーヴィル(ヒュンダイ i20クーペ WRC)。なんとかトヨタの表彰台独占を阻止した。このほか、ヒュンダイはダニエル・ソルドが5位。

3位に入ったティエリー・ヌーヴィル(ヒュンダイ i20クーペ WRC)。なんとかトヨタの表彰台独占を阻止した。このほか、ヒュンダイはダニエル・ソルドが5位。

2021WRC開幕戦ラリー・モンテカルロ 結果

1位:S.オジェ(トヨタ ヤリス WRC)/2h56m33.7s
2位:E.エバンス(トヨタ ヤリス WRC)/+32.6s
3位:T.ヌーヴィル(ヒュンダイ i20クーペ WRC)/+1m13.5s
4位:K.ロバンペラ(トヨタ ヤリス WRC)/+2m33.6s
5位:D.ソルド(ヒュンダイ i20クーペ WRC)/+3m14.2s
6位:勝田貴元(トヨタ ヤリス WRC)/+7m01.3s
7位:A.ミケルセン(シュコダ・ファビア Rally2 エボ)/+7m23.6s
8位:G.グリーンスミス(フォード フィエスタ WRC) /+8m21.1s
9位:A.フルモー(フォード フィエスタ ラリー2)/+9m15.8s
10位:E.カミリ(シトロエン C3 ラリー2)/+10m41.0s

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