「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、BMW X1(初代)だ。

2LのFRモデルでも街中を中心に使うなら不満はないが・・・

画像: xドライブ 25iのインパネ。オートエアコンや本革巻きステアリングなど、装備は充実。本革シートなどオプションも豊富に設定。

xドライブ 25iのインパネ。オートエアコンや本革巻きステアリングなど、装備は充実。本革シートなどオプションも豊富に設定。

そんなふだん使いを考えると、最近のクロスオーバーSUVらしく2WD(FR)モデルが登場したのは、経済性の面でも高ポイントだ。パワー的にも2Lエンジンで十分だ。ハイウエイでも安定感のあるドッシリとしたフィーリングでプレミアム感が味わえる上、最新装備がむやみやたらと付いていないぶん、自然でわかりやすく乗りやすい。

もちろん、BMWらしい3Lのストレート6を搭載した4WDモデルが扱いにくいわけではないが、このボディサイズだと少々オーバースペック気味に感じられるのも事実。しかも、ステアフィールはけっこう重めなので、非力な女性ではちょっとツラく感じるかもしれない。

とはいえ、3Lモデルには最近では欠かせない環境心をくすぐられる。ブレーキ エネルギー回生システムが搭載されているのだ。アクセルOFFやブレーキング時に、これまで捨てていたエネルギーを電力に変換してバッテリーに蓄えられるため、オルタネーターの仕事量を軽減することができ、その結果、燃費を向上させるというものだ。

おかげで、JC08モード燃費の差は、2LのFFと3Lの4WDで1.5km/Lほどにおさえられている。BMWらしいゆとりのパワーがある3Lを選ぶか、ライフスタイル的に十分と思えるなら2Lで割り切るか・・・。案外、これは悩ましい選択かもしれない。

画像: 2L 直4でFRのsドライブ 18i。車両価格は363万円というお買い得モデル。市街地中心の使用なら、こちらでも十分だろう。

2L 直4でFRのsドライブ 18i。車両価格は363万円というお買い得モデル。市街地中心の使用なら、こちらでも十分だろう。

■BMW X1 xドライブ 25i 主要諸元

●全長×全幅×全高:4470×1800×1545mm
●ホイールベース:2760mm
●車両重量:1710kg
●エンジン種類:直6 DOHC
●排気量:2996cc
●最高出力:160kW<218ps>/6100rpm
●最大トルク:280Nm<28.6kgm>/2500-3500rpm
●トランスミッション:6速AT
●駆動方式:フロント縦置き4WD
●10・15モード燃費:9.9km/L
●タイヤ:225/50R17
●当時の価格(税込み):480万円

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