「2020-2021日本カー・オブ・ザ・イヤー(COTY)」の最終選考会に進んだ「10ベストカー」の中で、プジョー208/e-208をもっとも高く評価した選考委員のひとりが、こもだ氏である。COTYの「2020-2021インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」を得た同シリーズについて、その価値をどう捉えたのだろうか。(Motor Magazine2021年3月号より)

たっぷりとしたサスペンションのストロークに好感

プジョー208/e-208に点を入れた理由は、何よりも乗り心地が気に入ったからだ。乗り心地というより「乗り味」と表現した方が良いかもしれない。

ボディ、バネ、ダンパー、サスペンション、ブッシュ類は絶妙なチューニングが施されていて、快適な乗り心地と正確なハンドリングを実現している。乗り心地で良いのは、たっぷりとしたストロークがあるところ。

路面の不整や段差などでの当たりは、ウルトラソフトというわけではない。角(かど)は丸いが小さなオウトツも感じられる。衝撃は大きくないものの、路面のフィールがハンドルを通して伝わってくる。しっかりした手応えが感じられて、ちょうど良い。

今回、試乗したGTラインは205/45R17 88H XL、アリュールは195/55R 87Hでタイヤはどちらもミシュランプライマシー4を装着。GTラインは17インチホイールを履くが、それでも当たりはさほど硬くはない。

ミシュランタイヤはクラウンアール(トレッド接地部分の断面)が丸く、接地面形状がどちらかというと縦長になっている。これにより、たとえばタイヤが転がって段差に接する時、タイヤの中央部が先に当たり、そこから接触面が横に広がるように段差を乗り越えるから、当たりに角がなく丸みを感じるのだ。

画像: もっともスポーティで豪華なグレードのGTライン。17インチサイズのタイヤ&専用ホイールを装備する。

もっともスポーティで豪華なグレードのGTライン。17インチサイズのタイヤ&専用ホイールを装備する。

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