プレミアムSUVというセグメントを創出したベンテイガ。 2020年に初めてとなる大幅改良が施された。新型は、ベントレーの最新のデザイン言語が使われ、よりファミリー色が濃くなっていた。(Motor Magazine2021年3月号より)

ベントレー ベンテイガのストレスフリーな走行性能

ベンテイガには、W12エンジンを搭載するスピード、さらにプラグインハイブリッドも導入予定だが、今回試乗したのは、V8ツインターボエンジン搭載車。このエンジンには、4気筒を休止するシステムも採用されている。

車両重量が、2トンを軽く超えるにもかかわらず、軽く右足を動かしただけで走り出す。大きなボディを動かしているということを感じさせない味付けは絶妙で、その気になればかなり軽快なフットワークで走ることができる。

これには世界初採用となる電動式アクティブコントロール技術が採用されたベントレーダイナミックライドが貢献してるようで、コーナリング時の姿勢変化を抑え、タイヤの接地性を高めている。

試乗は、街中と高速道路を中心にした。今回は、おもに走行モードを「B(ベントレー)」にして走ったが、これはベントレーお勧めのセッティングで、クルマ任せで気持ちよく走ることができるモードである。

「スポーツ」モードでも走ったが、高速道路を巡航するような場面ではあまり必要性を感じなかった。トンネル内では、エンジンサウンドがエキサイティングに変わり気分は高揚するのだが、それでも「スポーツ」の本領は、やはりワンディングロード。そこならこのモードで走るのはかなり楽しそうだ。

「ストレスフリー」という言葉が試乗しているときに頭に浮かんでいた。ハンドルを握ると、どんな状況でも、たとえそれが渋滞であってもベンテイガの運転は、まったくストレスを感じないのだ。それはこのクルマとの対話が濃密だったからに他ならない。

進化したベンテイガは、激化するセグメントの中で、これまで以上にトップランナーとしての地位を明確にしたと言えるだろう。(文:Motor Magazine編集部 千葉知充/写真:永元秀和)

画像: V8ツインターボエンジンは、特定の状況下で8気筒のうち4気筒を休止する機能を搭載し、燃費向上に貢献する。

V8ツインターボエンジンは、特定の状況下で8気筒のうち4気筒を休止する機能を搭載し、燃費向上に貢献する。

ベントレー ベンテイガ V8 主要諸元

●全長×全幅×全高:5125×1995×1755mm
●ホイールベース:2995mm
●車両重量:2440kg
●エンジン:V8 DOHC ツインターボ
●総排気量:3996cc
●最高出力:404kW(550ps)/5750-6000rpm
●最大トルク:770Nm/2000-4500rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:プレミアム・85L
●WLTCモード燃費:7.5km/L
●タイヤサイズ:285/45R21
●車両価格(税込):2185万7000円

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