「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、日産 エルグランドだ。

ECOモードを使えば実用燃費は確実にアップ

画像: 2.5Lの4気筒エンジンは軽快さが際立っており、しかも動力性能的にも満足のいく出来だ。

2.5Lの4気筒エンジンは軽快さが際立っており、しかも動力性能的にも満足のいく出来だ。

4気筒化でノーズを軽くした2.5Lエンジンは、最大トルクは245Nmもあり、しかも2000〜2500rpmあたりで210Nm以上のトルクを発生するフラットな特性で、どこからアクセルを踏んでも反応が良い。組み合わされるエクストロニックCVTは、全開加速では回転が貼りつき気味でエンジン音も耳につくが、100km/h巡航では1700rpmくらいなので、会話明瞭度はクラス随一のレベルだ。

また、スロットルやCVT制御を変えるECOモードが新設され、これをONにするとエンジンは2000rpm前後の低い回転域を維持する。だが、それでも動力性能的には十分だ。これは、車体の軽さとトルクフルなエンジンの恩恵だろう。ECOモードをOFFにすると3000rpm付近を多用するようになり、レスポンスはさらに良くなる。

このように新しいエンジンはスキがない。いっぽう、3.5LのV6エンジンはスロットル特性を燃費指向にふったせいか、スタートダッシュは意外に穏やかだ。もちろんアクセルを踏み込めば大排気量の本領発揮で豪快な加速を楽しませてくれるが、その際は燃費も相応に悪化してしまうだろう。

それにV6は、やはりノーズが重い。快適性を確保するためかエンジンマウントもゆるい感じで、2.5Lほどの一体感は味わえなかった。FRの先代ではここまでの違いはなかったから、FF化に伴う新型エルグランドのデメリットを挙げれば、ここになるだろう。それほど大排気量のFFは難しいのだ。

画像: パワフルなV6の走りは豪快だが、ノーズの重さは否めない。それなりに走れば燃費も悪化する。

パワフルなV6の走りは豪快だが、ノーズの重さは否めない。それなりに走れば燃費も悪化する。

■日産 エルグランド 250ハイウェイスター 主要諸元

●全長×全幅×全高:4915×1850×1815mm
●ホイールベース:3000mm
●車両重量:1920kg
●エンジン種類:直4 DOHC
●排気量:2488cc
●最高出力:125kW<170ps>/5600rpm
●最大トルク:245Nm<25.0kgm>/3900rpm
●トランスミッション:エクストロニックCVT-M6
●駆動方式:横置きFF
●10・15モード燃費:11.6km/L
●タイヤ:225/55R18
●当時の価格<税込み>:338万円

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